斑入りの多肉植物
ユーフォルビア「メロフォルミス錦」の基本データ
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★☆☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5℃)
耐 暑 性:★★★★☆
原産地:南アフリカ
花言葉:明るく照らして、控えめ
科・属:トウダイグサ科・ユーフォルビア属
学 名:Euphorbia meloformis f. variegata.(ユーフォルビア メロフォルミス バリエガータ)
ユーフォルビア「メロフォルミス錦」の成長記録
ユーフォルビア「メロフォルミス錦(Euphorbia meloformis f. variegata.)」の成長記録を付けていきます
2022年9月、東京都内で開催された多肉植物のイベント、「サボテン・多肉植物ビッグバザール」で購入した株です。
イベントの様子は、下記の記事でご紹介しています
2023年1月2日(January 2, 2023)
記録開始時の、「メロフォルミス錦」です。
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淡い緑色をベースに、クリーム色の斑を取り入れるすがたが特徴的です。
表面積では、緑色の部分とクリーム色の部分の割合は同じか、クリーム色の方が少し広めの面積を占めています。
「メロフォルミス錦」は子株を頻繁に吹く品種のようですが、お迎えした株は、まだ単頭株。
今後、子株を付け、群生するすがたにも注目しながら、育てていきます!
2~3か月前にアクシデント発生
2~3か月ほど前、近くで育てている「ボトルツリー」という観葉植物が、強風により鉢ごと転倒するアクシデントが発生し、「メロフォルミス錦」の植わっている鉢に衝突しました…。
株ごとペシャンコに潰れていなかったので、鉢に当たっただけで、「メロフォルミス錦」自体には直撃しなかったのだと思われます。
ただし、それまでゆっくりと成長していた「メロフォルミス錦」が、事故以来、完全に成長しなくなったように見えます。
今は1月上旬なので、成長が止まった原因は鉢に直撃したことではなく、寒い季節の影響かもしれません。
メロフォルミス錦の近くで育てている「ボトルツリー」の成長記録は、下記の記事でご紹介しています。
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枯れた花茎(かけい)が残る
「花茎」は、お花を咲かせるために伸ばした、茎の部分。
開花した後に、役割を終えた「花茎」が、株にそのまま残るのだそうです。
ただし自宅の株は小さく、まだ開花したことがないと思うので、「花茎」ではなく、別の器官なのかもしれません。
ラテン語で“メロンのような形状の”という意味
「メロフォルミス(meloformis)」とは、ラテン語で『メロンのような形状の』という意味です。
そして、「錦」とは斑入り品種をあらわす言葉。
メロンのような形状をした植物に、斑が入っていることが、「メロフォルミス錦」の名前の由来です
2023年4月2日(April 2, 2023)
前回の記録から、ちょうど3か月が経過しました。
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少し成長している様子が見られますが、株の左右のバランスが、崩れている気がします…。
原因は、おそらく日照不足。
寒さ対策のために、最低気温が5℃まで下がるタイミングで室内に取り込み、屋外から差し込む日の光で育てていましたが、光量が足りなかったようです。
2023年9月10日(September 10, 2023)
前回の記録から、約5か月後の様子です。
季節は春を通り越し、夏の終わりに差しかかりました。
9月の中旬に差しかかるタイミングですが、まだまだ暑い季節が続いています…。
残暑の中でも、「メロフォルミス錦」は元気がよさそうです

そして、4つの子を吹きました!
子株には、すでに細長いトゲらしきものが付いているので、「花茎」だと思っていた部分は、どうやら違う器官のようです。
春から夏にかけて、直射日光に当てて育ててきましたが、今のところ焼けてしまうことはありません。
強い光には、耐性をもっているようです!
2023年12月9日(December 9, 2023)
前回の記録から、さらに3か月が経過したときの「メロフォルミス錦」の様子です。
ふたたび、冬を迎えました!
まだ屋外で育てているので、そろそろ室内に取り込む必要がありそうです。
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「メロフォルミス錦」が旺盛に成長する季節は、暖かい春と秋。
秋の成長期を過ごしてきて、親株にはほとんど変化が見られないものの、子株がさらにひと回り大きくなりました!
そして、トゲの部分が赤く染まってきました!
2024年4月13日(April 13, 2024)
前回から、約4か月が経過しました。
結局、冬のあいだも室内には取り込まず、屋外の簡易ビニール温室の中で育て、春を迎えたところです!
株の色合いに、変化があります。
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4つ吹いた子株のうち、2株は冬のあいだに茶色く変色し、完全に枯れてしまったようです…。
そして、親株&生き残った子株は、ピンク色のストレスカラーを発色しています。
ひだの部分の「稜(りょう)」や、トゲまでピンク色に染めるすがたは、だいぶ苦しそうに見えます。
ボロボロになりながらも、寒い季節はなんとか乗り越えました。
「メロフォルミス錦」が寒さに耐えられる温度は5℃程度。
最低気温が5℃以下になる環境で育てていたので、厳しい寒さに当て過ぎたのかもしれません…
お迎えしたときには、鉢の大きさに余裕がありましたが、現時点では子株が鉢の外にこぼれ落ちそうになるまで、大きく成長しました!
ここまで大きく成長すれば、親株から外しても成育できると思いますが、自宅ではこのまま育てていく予定です
簡易ビニールハウスについては、下記の記事でメリットやデメリットなどを、詳しくご紹介しています
2024年8月27日(August 27, 2024)
前回の記録から、約4か月後の様子です。
春の成長期にひと回り大きく成長し、今は暑い季節を迎えています。
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子株が親株と同じぐらいの大きさに、成長しました
真夏の直射日光を当てていますが、今のところ、特にダメージを負う様子は見られません。
夏の管理には、気を付けなければいけない品種だと思っていましたが、暑い季節には意外と強いようです。
- 株と同じ色or薄い茶色のトゲ
- ごくごく普通の状態
- 赤色orピンク色のトゲ
- 調子を崩しているor寒さを感じている
トゲの色に注目すると、育てやすくなるかもしれません。
2025年1月30日(January 30, 2025)
前回の記録から、約5か月後の「メロフォルミス錦」です。
屋外は、寒さがピークに達する季節。
ふたたび、ピンク色のストレスカラーを発色しています。
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今回の冬は、簡易ビニールハウスにも入れず、雨に当たらない場所で育てています。
さすがに寒すぎるようですが、自宅の育成環境は氷点下になることはほとんどないので、このままの環境で春まで育てようと思います!
今後も「メロフォルミス錦」のゆっくりした成長速度にあわせて、記録を付けていきます。
(更新中)
ユーフォルビア属の多肉植物の成長記録は、エケベリア属、ハオルチア属の植物とあわせて下記の記事でまとめています
よろしければ、あわせてお読みください
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ユーフォルビア「メロフォルミス錦」の育成環境
「メロフォルミス錦」の自生地は、一年でもっとも暑い季節でも最高気温は30℃ほど。昼と夜の寒暖差が大きな地域です。
日本の夏のような高温になる酷暑は、かなり苦手な品種だと思っていましたが、意外と暑さにも耐性をもっています。
日当たり
「メロフォルミス錦」は、日光浴が好きな植物です。
日照が不足すると、株が間延びする徒長(とちょう)のリスクが高まるので、一年を通してよく日に当てることで、健康的に成育します。
他のユーフォルビア属の植物と比べても、多くの日照を必要とする品種だと思います。
自宅では強い光で焼けてしまったことはありませんが、株が焼けるようであれば、園芸用の遮光ネットなどで日照量を調整しましょう。
自宅では春から秋まで、屋外の軒下に置き、朝から午後3時ぐらいまで直射日光が当たる場所で育てています。
冬は、室内に取り込む場合は明るい窓際に、室内に取り込まない場合は、屋外の簡易ビニールハウス内に入れて育てています。
室内の窓際では徒長したことがあるので、植物育成用LEDライトなどで、光量を確保するための対策が必要です。
LEDライトが準備できない場合は、寒さで枯れない程度に、なるべく屋外の日当たりのよい場所で育てることをオススメします。
水やり
「メロフォルミス錦」は、他の植物よりも、体の中に多くの水分を蓄えている多肉植物の仲間です。
乾燥に強く、多湿には弱い性質をもっています。
「メロフォルミス錦」は、水切れよりも、根腐れに注意しながら育てることが重要です
乾燥気味に育てることで、健康的な成長を促すことができるでしょう!
自宅では、春から秋までは土が完全に乾いてから2~3日後に水やりをし、冬は、1か月に1~2回の頻度まで水やりを減らしています。
水やりを減らすことで、植物の耐寒性を向上させることができます。
植えている土は、購入時のままですが、水はけのよい培養土です。
「メロフォルミス錦」が植わっている土は、おそらく“ひゅうが土”か“軽石”をベースにしています。
自宅では冬に断水気味で育てているので、0~1℃ぐらいまでの気温であれば、なんとか冬越しできています。
植物の耐寒性向上の対策は、下記の記事で詳しくご紹介しているので、ご興味があれば参考にしてみてください。
肥料
「メロフォルミス錦」は成育のために、多くの肥料分を必要としません。
肥料がまったくなくても、成育できる品種です。
肥料はそこまで与えない方が、徒長するリスクを抑えられます。
自宅では、徐々に効く緩効性肥料を、土の上に蒔いています。
液体肥料は、春と秋にそれぞれ1~2回使用する程度です。
土の上に蒔いている肥料は、下記のものを使用しています。
効果は、約2か月。
マグァンプには「大粒」、「中粒」、「小粒」があり、粒の大きさで効果が持続する期間が異なる固形肥料です。
多肉植物にも、定番の肥料です。
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