小型の塊根メセン「フィロボルス・アマビリス」の成長記録&育て方(更新中)

冬型のコーデックス

目次

フィロボルス・アマビリスの基本情報

育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★☆☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):0~5℃)
耐 暑 性:★★★☆☆

原産地:南アフリカ
科・属:ハマミズナ科・フィロボルス属
学 名:Phyllobolus amabilis(フィロボルス・アマビリス)

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フィロボルス・アマビリスの成長記録

小型の塊根(かいこん)植物、「フィロボルス・アマビリス(Phyllobolus amabilis)」の成長記録を付けていきます

塊根植物とは乾燥した地域で生き抜くために、肥大させた根や茎に、多くの水分を蓄えられるように進化した植物のことです。

2023年10月14日(October 14, 2023)

記録開始時の「フィロボルス・アマビリス」の様子です。

埼玉県草加市にあるガーデニングショップ「シマムラ園芸」で開催された、多肉植物のイベントで購入しました。
「シマムラ園芸」については、以下の記事でご紹介しています

塊根部分だけではなく、葉にも多くの水分を蓄えられる

球根のように丸く肥大した塊根部分から、厚みのある葉を円柱状に直立させたすがたが印象的です。
葉の付け根を紫色に染めている点も「フィロボルス・アマビリス」の特徴です。

筆者

塊根部分だけではなく、分厚い葉にも多くの水分を蓄えられるため、他の塊根植物よりも乾燥に強い印象を受けます。

一枚当たりの葉が長い

「フィロボルス・アマビリス」は、幹の何倍も高いところまで葉を伸ばしています
「フィロボルス・アマビリス」は冬型の品種で、成長期は秋から春までのすずしい季節です。
自生地では真冬でも光合成をするために、降り積もった雪の上に葉を伸ばし、長い葉を展開しているのかもしれません。

筆者

自生地に足を運んだことはないため、葉が長い理由は、個人的な想像にすぎません…。

ガーデニングショップではあまり見かけない品種

「フィロボルス・アマビリス」はガーデニングショップではあまり見かけないため、詳しい育て方や成長速度などの情報は、あまり出回っていません。

筆者

ミステリアスですが、「フィロボルス・アマビリス」をお迎えするなら、手探りで育てる必要がありそうです。

メセン類の仲間

「フィロボルス・アマビリス」は、冬型の多肉植物の代表種「コノフィツム」や「リトープス」と同じくメセンの仲間です。

そもそもメセンとは、ハマミズナ科の多肉植物のうち、おもに南アフリカ出身の植物群を指す通称名です。
正式名では、「メセンブリアンテマム(Messembryanthemum)」と言います。

ユニークなすがたをした品種が多いのも、メセン類の特徴です。

2023年11月4日(November 4, 2023)

前回の記録から、約3週間が経過しました。

葉の展開速度が早く、短期間のうちに葉数が増えました

最高気温が25℃を下回る今の季節が、「フィロボルス・アマビリス」にとって心地よい気温なのでしょう

葉の向きに調子があらわれやすい

「フィロボルス・アマビリス」を観察して分かったことは、葉の向きに調子があらわれやすい点です。

葉にあらわれる株の調子
  • 葉が真上に立ち上がっている状態
    • =調子がよい(水分が十分に吸えている)
  • 葉が横を向いたり、下に垂れたりしている状態
    • =調子がよくない(水分が不足している)

水の与えどきが一目瞭然なため、水やりによるトラブルを回避しやすいです。

ちなみに、観葉植物や多肉植物に使用できる硬質タイプの以下の培養土が、2025年発売されました。
用土の粒が崩れにくいため、植え替え頻度を減らせ、再利用もしやすい培養土です。

筆者

フィロボルス・アマビリスのような塊根植物にも、ピッタリな培養土です。

園芸用土のリサイクルにご興味があれば、以下の記事を参考にしてください

2024年1月13日(January 13, 2024)

「フィロボルス・アマビリス」をお迎えしてから、約3か月が経過しました。
最低気温が5℃以下まで下がる真冬が到来したため、今は寒さ対策のために、簡易ビニールハウスの中で育てています。

筆者

最近は水やりをしても、葉が垂れ下がったままです…。
冬型のフィロボルス・アマビリスにとっても、日本の冬は寒すぎるのでしょうか。

葉が垂れ下がったままの様子。

“冬型”の塊根植物のため、暑さには要注意ですが、寒さには負けてほしくないです。

現状の「フィロボルス・アマビリス」は小さく体力が限られているため、いちど調子を崩すと、一気に枯れるリスクが高まります…

もう少し観察をつづけても、葉が上に持ち上がらなければ、暖かい室内に取り込んだ方がよいかもしれません。

簡易ビニールハウスについては、雨や風、霜を避けられるガーデニング用品です
簡易ビニールハウスのメリットやデメリットは、以下の記事で詳しくご紹介しているため、ご興味があればお読みください

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2024年6月2日(June 2, 2024)

前回の記録から、約5か月が経過しました。

冬型の塊根植物は、暖かい季節に差しかかると、葉を落とし休眠状態に入ります。

「フィロボルス・アマビリス」も例に漏れず、葉を茶色に染め、休眠に入りました。

ただし屋外の最高気温は25℃前後と、本格的な真夏は到来していませんが、このタイミングで休眠する品種なのでしょうか…!?

筆者

塊根部分を触った感じは、変な柔らかさはなく、幹が緑色に色付いている(葉緑体が存在する)ため、枯れていないとは思いますが…。

「フィロボルス・アマビリス」の調子は気になりますが、この半年間で、幹がひと回り大きく成長しました

2024年9月17日(September 17, 2024)

前回の記録から、3か月半が経過しました。

残暑が厳しく、9月中旬でも最高気温が35℃前後まで上がっていますが、休眠前の青々とした葉を展開しています

やはり、枯れていませんでした!
筆者

幹割れを起こしている点からも、株が順調に成長している様子が伝わってきます。

他の冬型の塊根植物と比べて「フィロボルス・アマビリス」は、休眠に入ったり、休眠から明けたりするタイミングが早いです。

2024年10月13日(October 13, 2024)

前回の記録から、約1か月が経過しました。

フィロボルス・アマビリスを植え替えました

冬型の塊根植物の植え替え適期は、夏の暑さが落ち着いた秋です。

「フィロボルス・アマビリス」を購入してから、いちども植え替えていないため、ひと回り大きな鉢に植え替えました

鉢から抜いたときの様子。

鉢から抜いたところ、思いのほか、根が成長していません…。

筆者

環境を入れ替えるために、このタイミングで植え替えてよかったかもしれません!

もともと植わっていた培養土は、赤玉土とひゅうが土でシンプルに配合されていました。

植え替えが完了しました。

大きな鉢に引っ越しましたが、排水性や通気性がよい培養土を使用しているため、根腐れのリスクは低いと思います。
自宅で使用している培養土については、以下の記事で詳しくご紹介しています

2024年11月4日(November 4, 2024)

前回の記録から、約3週間が経過しました。

植え替えについての情報も少ないため、植え替えによるストレスを心配していましたが、そこまでデリケートではないようです

筆者

ただし夏や真冬に植え替えるのは、避けた方がよいと思います。

2025年7月14日(July 14, 2025)

前回の記録から、約8か月が経過しました。
記録開始時からだと、約1年9か月が経っています。

お迎え当初の面影はなく、灌木系の塊根植物としての存在感を発揮しています。

画像として残さないまま枯れ落ちてしまいましたが、少し前には紫色の花を咲かせていました

成長速度は早くないものの、徐々に立派な塊根植物へと成長してきました
今後も、「フィロボルス・アマビリス」の成長記録を付けていきます

(更新中)

自宅では「フィロボルス・アマビリス」以外にも塊根植物を育て、成長記録を付けています
以下の記事でまとめているため、よろしければ、あわせてお読みください

フィロボルス・アマビリスの育成環境

日当たり

「フィロボルス・アマビリス」は日光浴が好きなため、日当たりのよい場所で育てるのが基本的な育成方法です。
これまで室内で育てたことはありませんが、室内では光量が不足しがちなため、葉などが間延びする「徒長」を起こす可能性があります。

自宅では、一年を通して、2~3時間ほど直射日光が当たる場所で育てています。
真夏にも直射日光に当てていますが、今のところ、葉焼けを起こしたことはありません。
ただし、夏の直射日光に長い時間当てると、葉が焼ける可能性があります。
葉焼けを起こす場合は、日陰に移動するなど、日照量を調整しましょう。

休眠中でも幹の部分が緑色をしているため、落葉していても、幹の部分で光合成をしているのだと思います。

水やり

「フィロボルス・アマビリス」は、幹や葉に多くの水分を蓄えている多肉植物の仲間です。
多くの水やりは必要ありませんが、見た目ほど乾燥に強くありません。
成長期は、乾燥気味な環境を好む多肉植物というより、水が好きな観葉植物として育てる方が、健康的に育てられると感じています。

秋と春は用土が乾いたら水やりをし、夏と冬は成長が停滞するため、水やりの頻度を減らしています。
夏と冬の水やりは、月に1~2回ほどの頻度です。

「フィロボルス・アマビリス」は、枯れた葉が幹に付いたままになります。
枯れ葉をそのままにしておくと、株元が蒸れやすくなるため、茶色くなった葉は定期的に取り除いた方がよいです。

肥料

「フィロボルス・アマビリス」は、肥料がない環境でも育ちますが、成長期に少量の肥料分を与えることで健康的な成長を見せるでしょう。

植え替え後の培養土に、固形肥料「マグァンプ」を配合しています。
春と秋のすずしいタイミングに、液体肥料を月に1~2回の頻度で与えています。

冬でも塊根植物を楽しむ方法については、以下の記事でご紹介しているため、ご興味があれば参考にしてください

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