紅葉する多肉植物「シノクラッスラ」の成長記録&育て方~100円ショップ編~(完)

ダイソーの多肉植物

目次

シノクラッスラの基本データ

育 て 易 さ:★★★★★(開花すると枯れる)
成 長 速 度:★★★★★
入手し易さ:★★★★★
耐 寒 性:★★★★★(耐寒温度(目安):0℃)
耐 暑 性:★★★★★

原産地:中国などの中央アジア
科・属:ベンケイソウ科・シノクラッスラ属
学 名:Sinocrassula(シノクラッスラ)

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シノクラッスラの成長記録

100円ショップで購入した多肉植物、「シノクラッスラ(Sinocrassula)」の成長記録を付けていきます

2023年9月23日(September 23, 2023)

記録開始時の「シノクラッスラ」の様子です。

成長点付近の葉は、淡い緑色をしていますが、下葉の大部分は紫色に染めています。
下葉の一部だけが、不自然に紫色を発しているわけではないため、調子を崩しているわけではないと思います。

他に大きな特徴は見られませんが、これまで育てたことがないため、自宅で育ててみることにしました

シノクラッスラを植え替えました

今は植え替えに適した秋のため、「シノクラッスラ」を植え替えます。

ビニールポットから抜いたときの様子。

「シノクラッスラ」の根は、ほとんど成長していませんでした。

あたらしい鉢と培養土に植え替えて、心機一転、今後の成長に期待することにします

2023年10月14日(October 14, 2023)

前回の記録から、3週間が経過しました。

違う植物にも見えますが、同じ株です。

葉色に変化が見られ、成長点付近を除き、全体的に紫色に染めています。
また、葉の厚みが増し、表面にツヤが出てきました。
「シノクラッスラ」が活着し、水分や栄養分を、根からしっかり吸い上げられているのでしょう。

株のサイズはあまり変わりませんが、葉が次々に展開しているため、成長速度は早そうです

「シノクラッスラ」をお迎えしてから、まだ3週間しか経っていませんが、

筆者

お迎え時と、同じ植物には見えない…!

と思わせるほどの、風貌の変化が見られます。

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2023年12月9日(December 9, 2023)

前回の記録から、約2か月が経過しました。

気温の低下とともに、葉を紅色に染めはじめ、今では真っ赤な色合いに染まっています。

植物がストレスを感じているときに、ストレスカラーとして葉色を変えることがあります。
ただし「シノクラッスラ」は、調子を崩しているようには見えないため、季節によって色合いを変えるのでしょう。

子株を出しました

葉のあいだから、複数の子株が顔を出しました
子株は、緑色に染まっています。

寒さによるストレスを受け、生命の危機を感じたことで、子孫を残すために子株を出した可能性もあります。
ただし「シノクラッスラ」の耐寒温度は0℃程度と、寒さに強い品種です。
屋外の最低気温はひと桁に差しかかったタイミングなので、「シノクラッスラ」にとって、生命の危機を感じるほどの寒さは到来していません。

寒さとは関係なく、「シノクラッスラ」はどんどん子株を吹き、群生しやすい品種なのかもしれません。

多肉植物用の培養土が発売されました

2025年2月、住友化学園芸さんから、多肉植物用の培養土が発売されています。
多少の保水性があるため、「シノクラッスラ」などの多肉植物との相性がよいでしょう。

ちなみに「シノクラッスラ」には、自宅で配合したオリジナル培養土を使用しています。

2024年5月18日(May 18, 2024)

前回の記録から、約5か月が経過しました。

春の訪れとともに「シノクラッスラ」の調子が上がり、旺盛な成長をしはじめました

冬のあいだに見せていた紅葉は、気温が上昇するにつれて薄まっていき、今では葉先を赤らめる程度です。

「シノクラッスラ」は5~6つほどに分頭し、それぞれが思うがままの方向に成長しています
原因は分かりませんが、葉の間隔が空き、茎がヒョロヒョロに徒長してしまいました…。

「シノクラッスラ」を育てはじめてから、目まぐるしく変貌を遂げるため、育てていて楽しい品種です

2024年8月4日(August 4, 2024)

前回の記録から、2か月半が経過しました。

いっこうに徒長が止まらず、茎が20~30cmほど伸び、不格好なすがたに成長しました。
周囲で育てている他の多肉植物は、徒長することなく成長しているのですが…。

紅葉は完全に消えておらず、葉先をうっすらとピンク色に染めています。

葉が取れやすく、脆くなってきました…。

樹形が崩れるだけではなく、「シノクラッスラ」に触れると、葉がボロボロと取れてしまいます。

株を持ち上げただけで取れた葉。

「シノクラッスラ」がどのような育成環境を好むのか、いまだによく分かりませんが、いったん水やりを少なくして様子を見ます。

2024年8月27日(August 27, 2024)

前回の記録から、約3週間が経過しました。

季節は最高気温が35℃ほどまで上がる真夏ですが、「シノクラッスラ」は夏バテをするどころか、花を咲かせました

小さな赤い花を、いくつも散りばめています

シノクラッスラは開花後に枯れてしまう

ただし「シノクラッスラ」は開花すると、枯れてしまうようです。
茎を高くまで伸ばし花の数も多いことから、花を咲かせることに、すべてのエネルギーを使い切っている印象を受けます。

できれば枯らしたくないところですが、株自体が脆くなっているため、今回の開花が見納めかもしれません…。

2024年12月5日(December 5, 2024)

前回の記録から、3か月半が経過しました。
長いあいだ花を咲かせていた「シノクラッスラ」ですが、結局、力尽きてしまいました。

枯れた写真を掲載しているため、枯れた植物を見たくない場合は、ご注意ください

「シノクラッスラ」の開花は、他の多肉植物では見られないくらい勢いがあり、株全体で一大イベントに臨んでいる様子がうかがえました。

「シノクラッスラ」をずっと楽しみたい場合は、開花する前に、葉挿しなどで株を増やしておくことがオススメです。

100円ショップ産の他の多肉植物とは、一線を画した、勢いのある「シノクラッスラ」は、購入してから一年以内に開花し、すべての力を使い果たす品種でした

(完)

これまで、実際に100円ショップで購入した「多肉植物」や「サボテン」の成長記録は、以下の記事でまとめてご紹介しています
「シノクラッスラ」以外にも見ごたえのある品種を育てているため、よろしければ、あわせてお読みください

シノクラッスラの育成環境

日当たり

「シノクラッスラ」は、直射日光などの強い光に耐性をもった植物です。
一年を通して、日当たりのよい場所で育成するのが、基本的な育成方法です。

酷暑のタイミングで直射日光に当てると、光が強すぎて、葉焼けを起こす品種もいます。
ただし自宅で育てている「シノクラッスラ」は、真夏の直射日光に当てても、葉焼けを起こしたことはありません。

自宅では、朝から夕方まで直射日光が当たる場所で育てています。
基本的に100円ショップの売り場は、日当たりがよくないため、お迎え後すぐに直射日光に当てると、葉焼けを起こす可能性が高まります。
急激な環境の変化により、過度なストレスを与えないように、徐々に強い光に慣らすのが重要です。

100円ショップ産の植物をお迎えするときの注意点は、以下の記事で詳しくご紹介しています
ご興味があれば、参考にしてみてください

水やり

「シノクラッスラ」は、乾燥が進む地域で自生しているため、乾燥気味に育てることが望まれます。
成長期の春と秋は、土が完全に乾いたら水を与え、休眠期の夏と冬は、月に1~2回程度の水やりに留めます。

自宅では、お迎え直後は株の成長を促すため、表土が乾いたら水やりをしていました。
「シノクラッスラ」がある程度の大きさに成長してからは、上記の水やりサイクルで育てていました。

「シノクラッスラ」を育てる上で、水やりと同じくらい重要なのが、使用する培養土です。
排水性&通気性に優れた土を使用することで、雨ざらしの環境でも育てやすくなります。

肥料

「シノクラッスラ」は栄養分の少ない土壌で自生するため、多くの肥料を与える必要はありません。

自宅では、土に、ゆっくりと効きだす緩効性肥料「マグァンプ」を配合しています。
液体肥料を与えることはありませんでした。

「シノクラッスラ」は勢いがあるため、肥料をまったく与えなくても、旺盛な成長を見せるでしょう。

液体肥料と固形肥料の使い分けについては、以下の記事で詳しくご紹介しています

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