園芸好きが暮らすべき住まいとは?植物がすくすく育つ『住宅の条件8選』

緑に寄り添う暮らし

自宅で育てている大切な観葉植物が調子を崩したり、枯れたりした経験はありませんか?
育つ環境が違えば、植物の調子も大きく変わります。

園芸は自宅で楽しめる趣味だからこそ、植物が元気に育つ「理想の住まい」が重要です

最近は育成用のLEDライトが進化しているため、品種を問わず、室内でも植物を育てやすくなりました。
ですが電化製品を使わず、自然の力だけで植物の魅力を最大限に引き出せるなら、それに越したことはありません。
この記事では、「園芸好きが心から楽しめる暮らし」を実現するために、住まい選びで外せない8つの条件をご紹介します。

植物の室内育成については、以下の記事で詳しくご紹介しています
必要なガーデニング用品や初期費用、ランニングコスト(電気料)についても解説しているため、ご興味があればお読みください

目次

園芸好きが暮らすべき『住宅の条件8選』

屋外に『育成スペース』(庭や花壇など)がある

庭や花壇があると、園芸の幅が広がる

自宅に庭や花壇といった「屋外の育成スペース」があると、園芸の幅が広がります

特に家庭菜園では、鉢植えより地面に直接植える「地植え」の方が、収穫量を増やしやすくなります。

筆者

花壇などが目立つ場所にある場合、自宅のインテリアとしても活躍してくれるでしょう。

屋上やルーフバルコニーも魅力的な存在

一戸建ての屋上やマンションのルーフバルコニーは、十分な日照が確保できるため、強い光を必要とする植物でも育てやすいスペースです。
他の方から見られにくいスペースなので、ひとりで黙々と園芸作業を進めたい方にも向いています。

筆者

屋上などのスペースは、近年増えている高級植物の盗難対策にも効果的です。

ただし日当たりがよすぎるため、遮光ネットなどで日照量を調整する対応が求められることもあります

家の『方角』がよい(東向き・南向きがおすすめ)

植物が元気に育つために日光浴は欠かせないため、「家の方角」も重要な条件のひとつ

日当たりが強すぎる場合は遮光ネットで調整できますが、日当たりが悪い環境を後から明るくするのは、カンタンなことではありません。
日本で日当たりがもっともよいのは南側で、北側は直射日光がほとんど当たりません。
特に、植物が好きな「午前中の柔らかな光」が得られる東向きや、一日を通して安定した日照が得られる南向きの住宅がおすすめです。

筆者

日照が不足すると、葉や茎が間延びする「徒長(とちょう)」のリスクが高まるため、優先的にそろえたい条件です。

『日差し』を遮るものがない

住宅の周囲に日差しを遮るものがない点も、植物の生育には重要な条件です。

住宅の周囲に高い建物や樹木があると、日差しが遮られ、植物に十分な光が届けられません

多肉植物は強い光を好む

特に以下のような多肉植物は強い光を好むため、なるべく長い時間、直射日光に当てるのが理想的です。

  • サボテン
  • アガベ
  • 塊根植物
筆者

日差しが遮られた環境では、多くの多肉植物が徒長してしまうでしょう。

日当たりは季節によって変わる

季節が移り変わるにつれて、日当たりは徐々に変わります。
夏に日がよく当たる場所が、冬は建物などの影になり光が届かなくなることも、めずらしくありません。

筆者

逆に軒下や室内は、夏はほとんど日が当たらず、冬の方が日が差し込みやすいです。

住まいを選ぶ際は、季節によって日当たりが変化することも考慮しましょう。

適度な『風通し』が確保されている

植物が元気に育つためには、適度な「風通し」も必要です。
風通しが悪い環境では、以下のように、植物が調子を崩すリスクが高まります。

  • 根腐れ:土が濡れたままの状態がつづき、根が酸素を吸えない
  • 光合成や呼吸ができない:植物周辺の空気が入れ替わらないと、二酸化炭素や酸素を取り入れられない
  • 病害虫の発生:多湿を好む病害虫が多い

屋外でも、奥まったスペースや手すりが高いバルコニーなどは、空気が滞りやすいです。
ただし風が強い地域は、注意が必要。
空気の流れをつくる程度の風通しはプラスに働きますが、強すぎる風が植物に直接当たると、かえってダメージの元になることも…。

筆者

ちなみに風通しが悪い場所では、以下のような対策が有効です。

  • 植物同士の間隔をあける
  • 鉢を床から浮かせたり、高い位置に置いたりする
  • 枝や葉を剪定する など

育成スペースの近くに『水栓』がある

植物育成に不可欠な「水やり」の作業効率は、育成スペースの近くに『水栓』があるかどうかで大きく変わります。
近くに水栓があればホースで直接水を与えられますが、近くにない場合は水をくみに、水栓のある場所まで何度も往復することになります…。

筆者

たくさんの株を管理している場合、植物が水をよく吸い上げる時期の水やりは、想像以上に労力のいる作業です。

大きなジョウロを使えば往復する回数を減らせますが、重量が増したジョウロで狙った場所に水やりをするのは、カンタンなことではありません。

室内まで日差しが届けられる『窓』が設けられている

住宅ごとに、設けられている窓の数や大きさはさまざまです。
窓から十分な日が差し込む環境であれば、室内でも植物をのびのびと育てることができます。
せっかく家の方角などがよくても、窓が小さかったり少なかったりすると、室内に届く光が不足しがちに…。

室内で植物を元気に育てるなら、窓の大きさなどにも注目し、日の入り方をチェックしましょう

筆者

出窓など、窓の近くに植物を置けるスペースが設けられていると、ガーデニングをさらに楽しみやすくなります。

『園芸店』にアクセスしやすい

『園芸店』にアクセスしやすいと、コストやトラブル時の対応などの面で、メリットを得やすくなります

重い園芸用品は、実店舗で直接購入した方が経済的

植物や園芸用品はインターネットでも気軽に買える時代ですが、自宅近くに『園芸店』があると、ガーデニングがより快適になります。
特に園芸用土のような重い用品は、ネット購入だと送料がかかる分、割高になることが多く、実店舗で直接購入した方が経済的です。

トラブル時の対応も安心

園芸店が近くにあれば、植物を取りまくトラブル時の対応も安心です

植物に害虫が発生したり、調子が悪くなったりしても、すぐに店員さんに相談し、適切な対処法のアドバイスをもらえるでしょう。
また、必要な薬剤やアイテムも店員さんに相談しながら、その場で購入できます。

園芸店主催の教室に通いやすい

園芸レベルを向上させたいなら、植物の教室に通うことも有効です。
たとえば「寄せ植え」や「フラワーアレンジメント」など、園芸店主催の教室は、実践的なガーデニング技術を学べる絶好の機会です。

筆者

園芸レベルの向上だけでなく、同じ教室に通っている方と、植物仲間になれる可能性もあります。

雨や霜を避けられる『軒下』がある

雨や霜を避けられる『軒下』があるかどうかも、住まい選びにおいて重要なポイントです。

植物を育てる上で避けられないのが、梅雨などの「長雨」と冬の「霜」への対策。
その対策になるのが、建物に備わった『軒下』の存在です。
軒下は日当たりや風通しがよい一方で、雨や霜が下りにくいため、多湿や寒さに弱い植物を守れるスペースです。

ちなみに雨や霜から植物を守るには、簡易ビニールハウスを取り入れる方法もあります。
簡易ビニールハウスについては、以下の記事でメリットやデメリットを解説しています

まとめ

「緑に寄り添う暮らし」を追求する園芸好きにとって、植物を自然の力で育てられる住まいは重要な存在です。

住まいを選ぶときは、この記事でご紹介した8つの条件を参考にし、植物が元気に過ごせる環境を整えることで、より深く、園芸と向き合うことができるでしょう。

ちなみに、観葉植物やガーデニング用品をお探しなら、ネットショップという選択肢もあります
足を運ばなくても複数の店舗を比べられる点や、時間を問わずに購入できる点は、ネットショップを利用するメリットです。
以下の記事で、観葉植物を扱うオススメのネットショップをご紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください

以下の記事では、マンションで園芸を楽しむためのルールについて、詳しく解説しています
マンション(共同住宅)に住んでいても、園芸にまつわるルールが分かっていない方は少なくありません。
ご興味があればお読みください

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