アガベ:王妃雷神錦(”Ouhi Rajin”)白中斑の育て方・成長記録(更新中)

多肉植物アガベの普及種

目次

王妃雷神錦白中斑の基本データ

成 長 速 度 :★★★★☆
育てやすさ :★★★★★
入手しやすさ:★★★★☆
耐 寒 性 :★★★★☆(目安:5℃)
耐 暑 性 :★★★★☆

原産地:メキシコ
風水・花言葉:『繊細』『気高い貴婦人』
科・属:キジカクシ科(クサスギカズラ科) リュウゼツラン(アガベ)属
学 名:Agave potatorum ‘Ouhi raijin’

王妃雷神錦白中斑の成長記録

2021年の秋ごろに、埼玉県所沢市にある「mana’s farm(マナズファーム)」よりお迎えした、「アガベ:王妃雷神錦白中斑(Agave potatorum ‘Ouhi raijin’)」の成長記録です。

名前に付いている「中斑(なかふ)」とは、葉の中央部分に斑が入っている植物のことなので、「王妃雷神錦白中斑」とは、“王妃雷神”という品種に“白”い“中斑”が入っているアガベということになります。

アガベという多肉植物は、寒さにも暑さにも強い特徴を持っている植物のひとつ。

王妃雷神錦の白中斑は、アガベの中ではそこまで寒さに強くないですが、それでも2021~2022年の冬はベランダに置いている簡易ビニールハウス内に置いといたところ、ほとんど無傷の状態で越冬しました。

植物は水を切り気味にすると寒さに耐えられる力が増すので、水を切って風や霜が直接あたらない環境で育てることにより、神奈川では屋外の環境でも越冬ができる確率が高くなります。

簡易ビニールハウスについては、別の記事で詳しく書いていますので、もしご興味があればお読みください。

2022年11月29日(November 29, 2022)

11月の下旬のタイミングはまだ本格的な寒さが到来する前だったので、簡易ビニールハウスの中には入れずに、屋外の雨ざらしの環境で育てていた「王妃雷神錦の白中斑」の様子です!

葉に雨の水滴が付いています。

ロゼット状に葉を展開させ、大きくなる品種だとひとよりも大きくなるアガベもいますが、「王妃雷神錦の白中斑」は大人に成長しても手のひらに乗るぐらいのコンパクトサイズまでにしか成長しないこと、そして短くて肉厚な葉も特徴のひとつ。

また、ほかのアガベがランナーと呼ばれる茎を伸ばしてその先に子株をつける品種が多いなか、「王妃雷神錦の白中斑」は葉と葉の間から子株をだすので、親株から子株を外り外すのに結構コツが必要な品種でもあります。

半年前に子株を3つ取り外したのですが、すでに新しい子株を3つも付けている繁殖力旺盛なアガベですね!

一枚一枚の葉が分厚い!

「王妃雷神錦の白中斑」は、群生する植物が好きなひとにはピッタリの植物ですが、子株が大きくなってきても親株から取り外さずにそのまま付けておくと親株のカタチが崩れてくるので、そのまま放置の状態は注意したいところ

下記の写真は、半年前に親株から取り外した子株です。
葉先に縦に入っている茶色い線は、水分が多すぎたことによって葉が割れてしまう症状で、特に成長が早いアガベに出やすい現象のひとつですね。

ミニチュアサイズ!

アガベの王妃雷神錦は、白い中斑だけではなく黄色い斑が入る品種も育てていますが、黄色の中斑は成長がとても遅く子株もなかなか付けてくれません。

同じ品種で斑の色だけが違うはずですが、「ここまで差がでるのか・・・!」と思ってしまいます

王妃雷神錦の黄色の中斑については、下記の記事でご紹介しています。

この後さすがに寒さが厳しくなってきたので、昨年に引き続き、2022~2023年の冬もベランダの簡易ビニールハウスの中で育てることにしました!

2023年3月18日(March 18, 2023)

前回の写真投稿から、約3か月半が経過した「王妃雷神錦の白中斑」の様子です。

今回の冬は前年よりも寒さが厳しかったので、かなり傷みが出てしまい、ほとんど緑色の部分が残されていません。

痛々しい姿に・・・。

今回の冬は10年に1度とも言われるぐらい厳しい大寒波で、水を切り気味にして風に直接当たらない環境ではあったものの、さすがにここまでの大寒波には勝てなかったのでしょう。

自然を相手にすると、“昨年までは大丈夫だったから今年も大丈夫”ということには、ならないことがあります。

アガベが枯れてしまうときの初期症状として、イヤな感じに柔らかくなることも多いです。

ただ、「王妃雷神錦の白中斑」を実際に手で触ってみた感じは柔らかくはないので、まだ完全に枯れ切ってはいないと思われます。

3月の中旬に入り気温がだんだん暖かくなってきているので、この絶不調な状態から復活し、また旺盛に成長してもらいたいところです!

2023年9月24日(September 24, 2023)

寒さによる傷みが出たあとも、屋外で放置気味に育てていたのですが、完全に復活し健康的な姿を取り戻した「王妃雷神錦の白中斑」の様子です!

復活してくれて、ひと安心

アガベ「王妃雷神錦の白中斑」、生命力の強さをあらためて感じさせてもらいました!

また、アガベのほとんどの品種が子株をつけますが、「王妃雷神錦の白中斑」はほかのアガベよりも多くの子株をつけるアガベです。
定期的に子株を外していけばドンドン増え、育成場所を「王妃雷神錦の白中斑」だらけにすることもできると思います。

アガベを人工的に増やす園芸手法「胴切り」についても、下記の記事でご紹介しているので、アガベを増やしたい場合は参考にしてみてください!

2024年3月20日(March 20, 2024)

2023~2024年の冬は、屋内の植物を並べている棚の上で植物育成用のLEDライトのもとで育てていますが、子株のサイズもUPしたこともあり、さすがに今の鉢ではすこし窮屈そうに見えます。

下葉にも、すこし傷みが出てきていますね。

ギュウギュウです。

これ以上同じ鉢で植えていても、健康的な成育にはつながらないので、もうすこし暖かくなってきたら植え替えをして、子株たちにも専用の鉢をプレゼントしようと思います!

その後、株分けをしてそれぞれの子株に専用の鉢をプレゼントした記事は、下記でご紹介しています。

2024年8月15日(August 15, 2024)

株分けをしたときに根の整理もしたので一時期調子が悪そうでしたが、結局下葉を一枚も落とすことなく、株分けのストレスからも立ち直ってくれた「王妃雷神錦の白中斑」の様子です!

株分けをした際にもともと植わっていた鉢よりも大きな鉢に植えたので、一枚当たりの葉のサイズも大きくなったように思います!

株分け前よりも大きくなったとはいえ、ほかのアガベと比べると、コンパクトであることに変わりはありません!

子株たちも、それぞれの鉢ですくすくと育っています。

もともとの鉢はアガベに似合うカッコイイ鉢で見た目は気に入っていましたが、鉢底穴が少なくて用土が乾きづらいのが弱点でした。

「Gyropot(ジャイロポット)」は、見た目もカッコ良く三次元のメッシュ構造で通気性にも優れているので、見た目と機能性のどちらも備えた鉢をお探しの方には、ピッタリな鉢だと思います。

(更新中)

王妃雷神錦白中斑の育成環境

日当たり

アガベ「王妃雷神錦の白中斑」は、直射日光などの強めな光が好きな多肉植物です。

春から秋までは屋外の育成場所で、朝から日没まで直射日光のあたる場所で育てています。

真夏の肌が痛いぐらいの強い光に当てていても、これまでに葉焼けなどを起こしたことはありません。

その年によって異なりますが、冬の間は簡易ビニールハウスで育てている年もあれば、室内に取り入れ植物育成用の棚の上で育てることもあります。

室内に取り入れる場合には、窓の外から差し込む光だけでは光量不足により徒長してしまうリスクもあるので、植物育成用LEDライトの力を借りたいところ。

自宅では、植物育成用LEDライトをタイマーでセットし、毎日10時間あてています。

自宅で使用している植物育成用LEDライトは、「BRIM」のパネル型のものを使用しています。

購入金額を度外視するのであれば、ほかにも性能の高いLEDライトは売られていますが、「BRIM」は安めな金額設定でお財布に優しい!

自宅では、アガベや塊根植物も徒長することなく育ってくれているので、コスパ重視で検討している方にはオススメです。

水やり

春から秋までは雨ざらしの環境で育てているため、特に梅雨どきなどには、水分を吸収しすぎて葉先が割れてしまうことがあります。

水やりの頻度は夏の季節に雨が降らない日が続いたときや、液体肥料を与えるときに水やりをする程度です。

水やりの頻度は低いものの、一回当たりの水やりの量は、鉢底から雑菌や害虫などを洗い流す勢いでたっぷりと与えています。
シャワーで水やりができるのであれば、葉にも勢いよく水をかけることで、害虫予防にもなるでしょう。

冬は最低気温が5℃前後になったタイミングで、雨風を防げる簡易ビニール温室の中に取り込む年もあり、その年に行った水やりは、月に1回程度に制限していました。

冬の間でも、室内の育成環境で充分な光と気温を確保できる環境では、2週間に1度程度水やりをしています。

室内ので育成する場合には、扇風機やサーキュレーターを使用して風の流れをつくることで、さらに健康的な成育へとつなげられるでしょう。

肥料

「マグァンプ」という、アガベや塊根植物には定番となっている緩効性肥料を、用土に混ぜ込んでいます。

「マグァンプ」は、植物が肥料分を必要とするときだけ効果を発揮するので、肥料分に反応して起こる“肥料焼け”のリスクが低いのが特徴です。

また春と秋の成長期には1か月に1度程度、液体肥料を水道水で薄めて与えています。

なお、アガベは肥料分の少ない地帯で育つ植物のため、液体肥料はサボテン類と同じ濃度に薄めることで、肥料で失敗するリスクを軽減させることができるでしょう。

自宅で、「王妃雷神錦の白中斑」をはじめとして、アガベに与えている肥料と活力剤は下記のものを使用しています。

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