アガベ:チタノタ「ブラックアンドブルー」の成長記録&育て方(更新中)

‟黒”い鋸歯×‟青”い葉

目次

アガベ:チタノタ「ブラックアンドブルー」の基本データ

育 て 易 さ:★★★★☆(カタチを仕立てるのはむずかしい)
成 長 速 度:★★★★☆
入手し易さ:★★★★☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5℃)
耐 暑 性:★★★★☆

原産地:メキシコ・オアハカ州
花言葉:繊細、気高い貴婦人
科・属:キジカクシ科(クサスギカズラ科)・リュウゼツラン(アガベ)属
学 名:Agave titanota ‘Black & Blue’(アガベ・チタノタ・’ブラックアンドブルー’)
別 名:BB(ビービー)

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アガベ:チタノタ「ブラックアンドブルー」の成長記録

アガベ:チタノタ「ブラックアンドブルー(Agave titanota ‘Black & Blue’)」の成長記録を付けていきます

“Blackと“Blue”の頭文字をとって、「BB(ビービー)」という通称名で呼ばれることが多いです

2023年10月23日(October 23, 2023)

記録開始時の「ブラックアンドブルー」の様子です
神奈川県川崎市にある多肉植物専門店「タナベフラワー」で開催されたイベントで、購入しました。
「タナベフラワー」については、以下の記事で詳しくご紹介しています

現状の葉数は8~9枚ほどで、小さな株ですが、すでに「ブラックアンドブルー」らしい風格をあらわしています

‟ブラック”な鋸歯と“ブルー”な葉色

ブラックアンドブルーの特徴
  • 鋸歯(きょし)を“ブラック”に色付ける
    • 鋸歯=アガベが葉の先端や縁に付ける、ノコギリ状のトゲのこと
  • 葉の表面を“ブルー”に染める
    • 特に他のチタノタが周囲に並ぶと、ブルーな色合いが際立つ
  • 葉の先端の鋸歯「トップスパイン」が長い&鋸歯の面積が広い

鋸歯の色合いは、濡れていなくても黒い

リュウゼツラン属(アガベ属)には、「ホリダ」のように、水に濡れているときだけ鋸歯が黒くなる品種もいます。
「ブラックアンドブルー」の鋸歯は、水に濡れていない状態でも、黒い色合いをキープしています!

名前に“ブラック”と付くのも、納得できるすがたです

人工的につくり出された園芸品種

「ブラックアンドブルー」は、もともとメキシコの自然界で育っていた品種ではなく、特徴のある株を選抜することでつくり出された“園芸品種”です。

チタノタが人気を博してから、さまざまな園芸品種を見かけますが、「ブラックアンドブルー」はチタノタブームが到来する前から、市場に出回っていました

株ごとの個体差が激しい

「ブラックアンドブルー」には、株ごとに激しい個体差が見られます。

ブラックアンドブルーの個体差
  • 鋸歯の面積が広いor広くない
  • 葉の形状が長いor短い
  • 葉の色合いが青白いor緑色が濃い

特に高い人気を集めているのは、鋸歯の面積が広く、短い葉を青白っぽく染めるタイプです

複数の「ブラックアンドブルー」を収集し、それぞれの個体差を楽しむ方法もあるでしょう

今は植え替えずに、このまま育てていく

現状の鉢の大きさは株サイズ相応ですが、大きな鉢に植え替えれば、根が張れる分、大きな株に成長させやすくなります
ダイナミックな株に育てるなら、ワンサイズ上の鉢に植え替えても、よいかもしれません。
ただし、まだお迎えしたばかりなので、現時点では植え替えず、このままの鉢で育てていきます!

2023年11月17日(November 17, 2023)

前回の記録から、約1か月が経過しました。

短期間では大きな成長は見られないものの、葉が徐々に外側に開いてきているので、まずは自宅の育成環境に慣れたのでしょう

室内の育成環境

アガベは乾燥気味に育てるのが基本ですが、まずは葉数を増やすために、多めに水を与えています
屋外の日照時間が短い季節ですが、今は室内で育成し、植物育成用のLEDライトで多くの光量を確保できています。

水やりが多くても、光が強ければ、葉が間延びする徒長(とちょう)のリスクは低いでしょう。

多肉植物の室内育成については、以下の記事で詳しくご紹介しています
ご興味があれば、お読みください

化粧石には赤玉土が使用されている

培養土の表面を彩る化粧石には、「赤玉土」(あかだまつち)が使用されています。

赤玉土は濡れているときに、茶色が濃くなるので、水やりのタイミングの目安にできます

粒の大きさは、もっとも小さい細粒(さいりゅう)ではないでしょうか。

2023年12月9日(December 9, 2023)

前回の記録から、約3週間が経過しました。

「ブラックアンドブルー」は、20~30℃ほどの暖かい環境が好きなため、寒い季節には大きな成長を見せません。
12月に入り、屋外の最低気温はひと桁に突入しましたが、常に室温が15℃以上はある部屋で育てているため、順調に成長しています!

徒長のしやすさは、品種によって異なる

チタノタの中でも、品種によって徒長のしやすさは異なります。

徒長のしやすさ
  • 徒長しづらい品種
    • 多少の光量不足や、水やり過多の状態でも、詰まったすがたに成長しやすい
      • シーザー、姫厳竜 など
  • 徒長しやすい品種
    • 「光」や「水」などのバランスが崩れると、徒長しやすい
      • レッドキャットウィーズル など

ブラックアンドブルーは徒長しやすい

「チタノタ」は、短い&幅が広い葉を展開し、葉同士の間隔が“ギュッと”詰まっていている株に人気が集中しています

「ブラックアンドブルー」は徒長しやすいので、詰まったすがたのまま育てるのは、カンタンなことではありません。

特に、環境に左右されやすい屋外で「ブラックアンドブルー」を良型に仕立てるのは、アガベの育成に慣れていないとむずかしいでしょう。

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2024年1月12日(January 12, 2024)

前回の記録から、約1か月が経過しました。
2024年を迎えたときの「ブラックアンドブルー」の様子です。

「ブラックアンドブルー」を育てている部屋の温度は、11~12℃程度まで低下してきました。
周囲で育てている観葉植物は、ほとんど成長していませんが、「ブラックアンドブルー」は1か月に1枚ほどのペースで葉を展開しています

黒い鋸歯の部分が増え、見た目がより一層イカツくなってきました
特にあたらしい葉の鋸歯の鋭さには、目を見張るものがあります

アガベは鉢サイズ相応の大きさに成長しますが、鉢は購入時のままのため、葉の大きさに変化は見られません。

鉢の大きさによって、多肉植物(エケベリア)がどれくらいのサイズに成長するのか、実験を行ったことがあります。
以下の記事で詳しくご紹介しているので、ご興味があればお読みください

2024年5月4日(May 4, 2024)

前回から、約4か月が経過しました。

「ブラックアンドブルー」は、常に向上心を忘れずに、自分自身を磨き上げていく植物です
葉色に変化は見られませんが、鋸歯の面積が増え、葉先のトップスパインにはうねりが出ています

植え替えずに育てていく予定

葉が鉢の直径からはみ出すようになってきたので、大きな鉢に植え替えて、成長を促してもよいかもしれません。
タイミング的にも植え替えの適期とされる暖かい春が訪れていますが、「ブラックアンドブルー」は成長をつづけているため、植え替えず、様子を見ます。

屋外での育成に切り替える

冬のあいだは植物育成用のLEDライトを使用していたので、毎日一定の光量を確保できていました。

4月の中旬ごろからは、最低気温が10℃以下になる日がなくなったので、屋外での育成に切り替えています

日照量や気温などが不安定な環境でも、「ブラックアンドブルー」を詰まったすがたに育成できるでしょうか…。

2024年9月12日(September 12, 2024)

育成場所を屋外に変更してから、約5か月が経過しました。

以前より、一枚あたりの葉が大きくなり、株の全体的なバランスが崩れています…。
ただし葉を観察すると、細長い形状ではないので、徒長しているわけではないでしょう。

大きく成長した葉が下葉に回り込めば、全体的に整ったすがたを取り戻すと思います

鋸歯のブラックが落ちた様子

「ブラックアンドブルー」の黒かった鋸歯が、茶色や白っぽく色付いてきました。
直近の5か月ほどは雨ざらしの環境で育てているので、多くの水に当たる中で、色落ちしたのかもしれません。

黒い鋸歯を保ちたいなら、雨ざらしの環境は避けた方がよさそうです

2025年3月29日(March 29, 2025)

前回の記録から、半年が経過しました。

直近の4~5か月は室内で育てているので、黒い鋸歯を取り戻しています
大きな葉が下に回り込んできたので、株のバランスがよくなってきました

水やりを少なめにすれば、さらに詰まったすがたに仕立てられそうですが、ある程度は健康的に育てていくのが好きなので、現状のまま育てていく予定です!

引き続き、今後も成長記録を付けていきます

(更新中)

自宅では、チタノタを含め何種類もアガベを育成し、成長記録を付けています
以下の記事では、まとめ記事を書いているので、よろしければお読みください

アガベ:チタノタ「ブラックアンドブルー」の育成環境

日当たり

「ブラックアンドブルー」は、直射日光などの強い光に耐性があります。
なるべく日当たりのよい環境で育てるのが、基本的な育成方法です。
強い光に当てて育てないと、ヒョロヒョロと徒長した葉を展開し、株全体のバランスが崩れてしまうでしょう。

自宅では秋から春にかけて、一日約10時間ほど、植物育成用のLEDライトを当てて育てています。
春から秋のあいだは、朝から夕方まで直射日光の当たる環境で育てています。
今のところ、真夏の強い光に当てても、葉焼けを起こしたことはありません。
5℃程度の温度があれば調子を崩すリスクは低いですが、屋外で育成するのは、最低気温が安定して10℃以上になるタイミングを目安にしています。
耐寒温度ギリギリまで屋外で育成すると、いちど株の成長が止まってしまうので、株の成長を早めたい場合は一年中暖かい環境で育てることをオススメします。

一日に植物が光合成できる量は限界があるので、特に室内育成の場合には、必要以上に光を当ててもプラスに働かないでしょう。

水やり

「ブラックアンドブルー」の原種である「チタノタ」は、降水量が少ない地域で自生する植物です。
水やりは控えめにし、土が完全に乾いた3~4日後に与えるペースが、基本的な水やりのサイクルです。

「ブラックアンドブルー」がまだ小さいうちには、表土が乾いたらすぐに水やりをし、成長を促していました。
強い光を確保できるなら、多少水やりが多くても、徒長するリスクを抑えられます。
葉数が増えてからは、土が完全に乾いたら水やりをしています。

屋外で育成する期間は、雨ざらしの環境で育てているので、雨水に水やりを任せることが多いです。
雨が2~3週間降らない場合に、はじめて水やりをしています

黒い鋸歯をキープしたい場合には、鉢底から水やりをする「底面給水」という方法もあります
以下の記事で詳しくご紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください

肥料

原種の「チタノタ」は、栄養分の少ない土壌で育っているため、成長にあたり多くの肥料分を必要としません。
成長期である春と秋に、少量の肥料を与えることで、健康的な成長を見せるでしょう

自宅にお迎えしてからは、月に1~2回ほどの頻度で、液体肥料を与えています。
購入時の培養土のまま植え替えていないため、培養土に固形肥料が入っているかどうかは分かりません。

アガベにはハイポネックス社から市販されている、以下の肥料を使用しています!
チッ素は葉肥(はごえ)とも呼ばれ、過剰に与えると徒長を起こしやすいので、肥料を選ぶときは参考にしてみてください

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