斑入りの多肉植物
「金のなる木」(カゲツ)の基本データ
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★★★☆
入手し易さ:★★★★★(ただし100円ショップではめずらしい)
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):3℃)
耐 暑 性:★★★★☆
原産地:南アフリカ
花言葉:一攫千金、富、幸福を招く
科・属:ベンケイソウ科・クラッスラ属
学 名:Crassula ovata(クラッスラ・オバタ)
別 名:成金草(なりきんそう)、マネーツリー、縁紅弁慶(ふちべにべんけい)
「金のなる木」(カゲツ)の成長記録
税込110円の多肉植物、「金のなる木(Crassula ovata)」の成長記録を付けていきます
100円ショップの植物コーナーでは、『カゲツ』という品種名で販売されていました
2023年11月19日(November 19, 2023)
まずは、記録開始時の「金のなる木」の様子です。
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今のところ、小さな株すがたで、展開している葉は6~7枚ほどです。
園芸店で販売される「金のなる木」はそれなりに大きいため、ここまで小さな株が売り場に並ぶのは、100円ショップくらいでしょう。
さまざまな別名で呼ばれている
一般的に、「金のなる木(カネノナルキ)」という名前で流通していますが、学名は「Crassula ovata(クラッスラ・オバタ)」です。
また、他にもさまざまな別名で呼ばれています。
- カゲツ
- 成金草(なりきんそう)
- マネーツリー
- 縁紅弁慶(ふちべにべんけい)
植物は人気が高い品種ほど、多くの別名が付けられる傾向があります。
別名(金のなる木)の由来
「金のなる木」という名前は、流通しはじめたときの株すがたが、由来となっています。
まだ新芽が小さいうちに、5円玉の穴の部分を通しておくと、茎の途中に5円玉を実らせたような見た目に成長します。
その状態で販売され、縁起物の植物として流通したのが、別名で呼ばれるキッカケです。
ユニークな販売方法だけど、少しかわいそうな気も…。
と思ってしまうかもしれませんが、今もなお、そのすがたで販売される株もあるようです。
金のなる木を植え替えました!
「金のなる木」をお迎えしたのは、11月の中旬。最低気温が10℃を下回る日もあり、すでに寒い季節に突入しています。
植え替えのタイミングとしては、避けた方が無難な季節ですが、冬のあいだは暖かい室内で育てる予定です。
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100円ショップ産の植物は、根が生え揃っていないことが多いですが、「金のなる木」はそれなりに根を生やしています
ただし茶色っぽい根が多く、しっかりと機能しているかは微妙なところ…。
- 白っぽい根
- あたらしく出た根で、元気な傾向がある
- 茶色や黒っぽい根
- 古く、すでに機能していない可能性がある
その後、あたらしい鉢と培養土に植え付け、植え替えが完了しました
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ちなみに「金のなる木」を植えているのは、“スリット”(割れ目)が入った「スリット鉢」です。
100円ショップの植物のお迎え方法については、以下の記事で詳しくご紹介しています
ご興味があれば、あわせてお読みください
2023年12月9日(December 9, 2023)
前回の記録から、約3週間が経過しました。
強い光が当たらない室内で休ませ、1週間ほど前から、植物育成用のLEDライトを当てています
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育成している部屋の室温は、夜間でも15~16℃ほどあるため、暖かい温度も成長の後押しをしたのでしょう。
植物の成長度合いを確認したいときは、枝先や成長点付近など、あたらしく組織を出す部分に注目すると分かりやすいです。
逆に株が調子を崩すときは、古い組織から不調のサインが出やすいため、下葉などを確認するとよいです。
植物好きにとって、室内育成グッズは欠かせない存在
植物育成用のLEDライトなど、室内でも植物を育成できるグッズを使用すれば、季節を問わず植物が成長するすがたを見られます
多肉植物の室内育成については、用意するグッズや電気代などを以下の記事でご紹介しているため、よろしければお読みください
2023年12月30日(December 30, 2023)
前回の記録から3週間が経過し、2023年の年末を迎えています。
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多肉植物は成長速度が遅い品種が多いですが、今のところ「金のなる木」は順調な成長を見せています
お迎え時は、葉のほとんどの面積を黄緑色が占めていたのに対し、新葉は黄色の割合が増えました!
「金のなる木」(カゲツ)には300種類ほどの品種数がいますが、この株は、以下のいずれかの品種ではないでしょうか。
- 姫黄金花月(ひめおうごんかげつ)
- きらめき
ただし正確な品種名が書かれていない以上、正確には、札落ちの株ということになります。
2024年1月20日(January 20, 2024)
前回の記録から3週間が経過し、2024年を迎えたところです。
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植え替えたときは、ワンサイズ上の鉢に植え付けましたが、鉢相応のサイズまで成長しました
想像以上に順調な成長度合いのため、暖かくなったら植え替え、さらに鉢のサイズを上げた方がよいかもしれません。
ちなみに、「金のなる木」に使用している植物育成用のLEDライトは、以下のBRIM製のパネル型のタイプです
LEDライトの中ではリーズナブルな割に、強い光を好む品種も徒長(とちょう)させずに育てられています。
もっと光が強い製品も市販されていますが、コスパのよさでは、もっともオススメなLEDライトです。
2024年5月6日(May 6, 2024)
前回の記録から、3か月半が経過しました。
季節は暖かいシーズンを迎え、成長期を迎えている「金のなる木」です。
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一部の葉の先端や縁の部分を、赤く染めています。
このカラーは、植え替えによるストレスではなく、調子がよい証だとよいのですが…!
4月上旬ごろ、最低気温が10℃以下になる日が少なくなったため、育成場所を屋外に切り替え、今は直射日光によく当てて育てています
植え替え(鉢増し)をしました!
成長速度が早すぎて、以前の鉢が手狭になっていたため、ワンサイズ上の鉢に植え替え(鉢増し)をしました。
前回の植え替えから半年足らずだったため、培養土はそこまで劣化していませんでした。
植え替え時には、なるべく根をいじらなかったため、調子を崩すリスクは低いでしょう。
2024年9月12日(September 12, 2024)
前回の記録から約4か月が経過し、9月中旬を迎えています。
“夏の終わり”と言われることが多いタイミングですが、まだまだ厳しい暑さが残り、連日のように35℃付近まで最高気温が上がっています。
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一部の葉が黒っぽく変色し、調子が悪そうな状態に…。
「金のなる木」が調子を崩した原因は、真夏の蒸し暑さによる影響だと思います…。
最高気温が落ち着いてくれば調子を取り戻すと思いますが、今後はラックの最上段に置き、風通しがよい環境で育てていく予定です。
変色した葉は、そのまま付けておいても「金のなる木」にとってよい影響はないため、取り除きます。
葉の縁の赤い色合いも、消えかかってしまいました…。
前回の記録時に見られた葉の縁の赤い色合いも、調子を崩してから、ほとんど消えかかってしまいました。
2025年4月2日(April 2, 2025)
前回の記録から、約7か月が経過しました。
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酷暑が過ぎ去ってしばらくしてから調子を取り戻し、2024~2025年の冬は、屋外の雨ざらしの環境で育てていました。
これくらいの大きさまで成長した株であれば、最低気温が1~2℃ほどまで下がる環境でも、大きなダメージを負うことはありませんでした。
不調な様子は感じ取れませんが、ここ最近は、急成長を見せることはありません。
11~2月ごろに開花時期を迎える
「金のなる木」は、11月~2月ごろの寒い季節に、開花時期を迎える植物です。
もしかしたら、自宅の株も花を咲かせるかもしれないと思っていましたが、今回の冬は花を咲かせませんでした。
もっと大きく成長した株でないと、花を咲かせないようです。
(更新中)
自宅で育成している100円ショップ産の多肉植物&サボテンは、以下の記事でまとめています
「金のなる木」以外にも魅力的な品種を育てているため、よろしければあわせてお読みください

「金のなる木」(カゲツ)の育成環境
日当たり
「金のなる木」は日光浴が好きなため、一年を通して直射日光に当てて育てるのが、基本的な育成方法です。
ただし真夏の強すぎる光では、葉焼けを起こす可能性があります。
葉焼けを起こす場合は、午前中だけ直射日光に当てるなど、日照を調整しましょう。
自宅では植え替えたあとは、1~2週間ほど弱い光で管理し、植え替えによるストレスの影響を緩和させています。
お迎えした年の冬は、メーカー推奨の照射距離まで植物育成用LEDライトを近づけ、1日11時間ほど当てて育てていました。
「金のなる木」がある程度の大きさに成長してからは、一年を通して、直射日光になるべく長い時間当てて育てています。
高温多湿な環境に弱いため、風通しが良好な環境で育てることが望まれます。
植物の暑さ対策については、以下の記事で詳しくご紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください
水やり
「金のなる木」は体内に多くの水分を蓄えている多肉植物の仲間なので、控えめに水を与えるのが、基本的な育成方法です。
水やりを多めにした方が株の成長を促せるため、株がまだ小さいうちは、表土が乾いたらすぐに水やりをしていました。
株がある程度の大きさに成長してからは、土がしっかりと乾いてから3~4日ごろを目安に、水やりをしています。
多肉植物は大きく成長するにつれて、水やりの頻度を下げていくことが望まれ、ずっと同じ頻度で水やりをつづけていると、水やり過多により株が調子を崩す原因にも…。
「金のなる木」は成長速度が早く、体内に蓄えている水分量も、どんどん増えていきます。
『株の成長にあわせて、水やりを減らす』ことを意識すると、「金のなる木」を健康的に育てていきやすくなります。
多湿になりやすい雨ざらしの環境でも、元気よく育つ「金のなる木」を見かける機会は、少なくありません。
排水性&通気性に優れた培養土を使用していれば、水分過多による失敗を減らせるでしょう。
自宅で使用している培養土は、以下の記事で詳しく解説しています
おもに、多肉植物の「アガベ」に焦点を当てた記事ですが、他の多肉植物にも同じ培養土を使用しています
肥料
「金のなる木」は、栄養分が少ない自生地で育つ植物です。
成長にあたり多くの肥料分を与える必要はなく、成長期に少量の肥料を与えれば十分です。
自宅では、徐々に効きだす固形肥料(緩効性肥料)を配合した培養土を使用しています。
お迎えした年は早く大きく成長させたかったため、春と秋に2週間に1回ほどの頻度で液体肥料を与えていましたが、その後は与えていません。
以下の記事では、液体肥料と固形肥料の違いについて解説しています
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