強い性質をもつ塊根植物
パキポディウム・ホロンベンセの基本データ
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★☆☆(耐寒温度(目安):10℃)
耐 暑 性:★★★★★
原産地:マダガスカル南部(ホロンべ高原)
風水・花言葉:「永遠の愛」
科・属:キョウチクトウ科 パキポディウム属
学 名:Pachypodium horombense
パキポディウム・ホロンベンセの成長記録
何年か前に多肉植物専門店「タナベフラワー」で購入してきた、「パキポディウム・ホロンベンセ(Pachypodium horombense)」の成長記録です!
2022年12月1日(December 1, 2022)
体内に水分を多くため込む植物は“多肉植物”と呼ばれますが、多肉植物の中でも根を大きく肥大させる植物は、“塊根植物”と呼ばれます。
「ホロンベンセ」は、白みがかった塊根ボディから鋭いトゲをつける、ユニークな見た目をした“塊根植物”です!
自宅にお迎えしてからすでに1~2年が経過していますが、お迎えしたときには株の根元は分岐していなかったと思います。
春から秋の暖かい季節には緑色の葉を展開し、成長する姿を見せてくれますが、このタイミングでは落葉状態に。
この落葉状態は秋から冬に変わる時期に紅葉を開始し、冬の間には茶色に染めた葉を下に落とし、寒さに備えるための「休眠状態」に入っている姿です。
トゲをつける植物と言われると、ほとんどの方がサボテンをイメージすると思いますが、「ホロンベンセ」のトゲはサボテンよりも根元が太く、ゴツイ見た目をしています。
そして誤ってこのトゲに触れてしまうと、案の定ですが、痛い・・・
マダガスカルの“ホロンべ”高原という場所が原産地で、“ホロンベンセ”の名前は、この地名が由来となっています!
塊根植物は強い光を好む植物で、光量が不足すると幹や枝などが間延びする「徒長」しやすい特徴をもっています。
パキポディウム属の植物は、ほかの塊根植物と比べても幹がヒョロヒョロとした姿に徒長しやすいと感じていますが、自宅で育てている「ホロンベンセ」も、すこし徒長気味かもしれません・・・。
水やりや肥料を控えめにして育てていくことで、カッコイイ姿に育てていくことができると思いますが、お迎え直後にすこし水やりが多かったと思うので、徒長の原因は水分過多によるものだと思われます。
「ホロンベンセ」のカタチを仕立てていくのは、まだまだこれからだと思うので、反省点をいかして育てていきます
「ホロンベンセ」を購入してきた多肉植物専門店は、下記の記事でご紹介しているので、よろしければお読みください。
2023年3月18日(March 18, 2023)
そして、約3か月が経過しました。
春になり休眠状態から目を覚まし、花芽をあげています!
「ホロンベンセ」は5枚の花びらで黄色いお花を咲かせますが、結局は開花することはなく、花芽を上げている途中で勢いが失速し、やがて花芽ごと落としてしまいました。
落葉してからほとんど水やりをせずに育てていて、花芽をあげても断水を続けていましたが、花芽をあげたタイミングで多少水やりをしても良かったのかもしれません。
正確な原因は分かりませんが、来年以降また花芽をあげることがあれば、そのタイミングから徐々に水やりを再開してみようと思います!
冬の間は室内に取り入れていますが、もうすこし最低気温が安定して10℃以上の日が続くようになったら、屋外の育成場所に移動させようと思います
2023年4月2日(April 2, 2023)
それから、2週間が経過したときの「ホロンベンセ」の様子です!
花芽を落としてしまったので、心配ではありましたが、葉も旺盛に展開して株自体は元気なようです!
「ホロンベンセ」寒さに耐えることのできるギリギリの温度は10℃程度ですが、今のところ”落葉”という休眠のサインを毎年だしているので、「冬にさしかかり、葉を落としたら室内に取り込む」「また春に葉を展開させてきたら屋外に出す」ことさえすれば、冬は問題なく越せています。
海外原産の植物を育てるのであれば、季節による寒暖差が激しい日本の環境になじんでいるわけではないので、多少の手間がかかることは仕方ないことです。
2024年4月23日(April 23, 2024)
そして、約1年が経過しました。
昨年は4月上旬にはある程度の葉を付けていましたが、今年は4月下旬にさしかかる時期でも、まだ休眠から目覚めない「ホロンベンセ」です。
最低気温が10℃を下回る日がなくなったので、まだ休眠状態ではあるものの、屋外の場所へ移動しました。
断水状態に近い状態から雨の水に直接当たる環境に変わるのは、環境の変化によるストレスを受けやすいので、休眠状態から目が覚めて葉が生え揃うまでは、なるべく雨に当たらない場所で育てていくつもりです。
ここ最近、ほとんど成長していないのかと思っていましたが、昨年の写真と比べると、株がひと回りほど太くなっているのが分かります!
塊根植物は全体的に成長の遅い品種が多いですが、「ホロンベンセ」も成長は遅いので、焦らずに徒長させないことを意識してマイペースに育てていこうと思います。
2024年8月31日(August 31, 2024)
夏の季節を過ごしている「ホロンベンセ」の様子です!
「ホロンベンセ」は何年も植え替えていませんが、まだ調子が悪そうには見えないので、根張りは活発な品種ではないのかもしれません。
鉢は、100円ショップで購入した缶に、ドリルで穴を開けたものを数年前から使用していますが、意外と気に入っています
ただ、可能であれば通気性などに優れている鉢を使用した方が、塊根植物を育てていく中で失敗するリスクを軽減させることができるでしょう。
下記の「bachi」の鉢は塊根植物のためにつくり出されて、通気性の優れたメッシュ構造になっているので、塊根植物にオススメな鉢です。
立体メッシュ構造のbachiパキポディウムの中には、「恵比寿笑い」や「光堂(ひかりどう)」などの気むずかしい性質をもった品種もいますが、「ホロンベンセ」は強くて育てやすい初心者向けの品種です!
今後も、ゆっくりとした「ホロンベンセ」の成長速度にあわせて、成長記録を付けていきます。
(継続更新中)
同じパキポディウム属の植物「デンシフローラム」の成長記録や育成環境は、下記の記事でご紹介しているので、もしよろしければお読みください。
パキポディウム・ホロンベンセの育成環境
日当たり
水やり
肥料
わたしは基本的に植物は屋外管理の方が多いですが、パキポディウムを室内で育てるのであれば、強い光を照らす必要があるので、植物育成用LEDの準備は必須です。
LEDライトをこれから準備するのであれば、下記のものがオススメです。
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