マンションで「植物」や「園芸」で起こるトラブル、解決方法をご紹介!

近隣住戸への配慮が重要

一戸建てはマンションよりも自由に暮らせるという特長がありますが、マンションにも、一戸建てにはない多くのメリットがあります。

マンションのメリット
  • 立地条件
    • 電車の最寄り駅から近いことが多い
    • 同じ建物の一階部分が、飲食店やスーパーになっていることもある
  • セキュリティ性
    • オートロック付き
    • 出入り口などに、防犯カメラがある
  • 共用施設
    • 集会室やゲストルームがある

特にセキュリティ性に注目して、マンションに住まわれる方は、多い傾向にあります。

東京都内の新築マンションは、平均販売価格が億越えになるなど、首都圏を中心に注目度が向上しているマンション。
しかし、マンションにもデメリットはあり、近隣住戸とのトラブルが起きやすいことや、一部のタワーマンションでは、派閥問題が生じることもあります。
上階の居住者と下階の居住者のあいだでは、販売価格が異なることから、派閥ができてしまうのです。

そんなマンションですが、この記事では「植物」や「園芸」に焦点を当てて、植物を取りまくトラブル事例とその解決方法をご紹介します!
植物が好きな方がマンションへの居住を検討している場合や、マンションで園芸をするときに、気をつけたいことを知りたい場合に、お読みいただきたい記事です。

この記事の筆者
  • 保有資格
    • マンション管理士
    • 管理業務主任者
    • 宅地建物取引取引士
  • マンション管理会社へ勤務
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目次

マンションの特徴、一戸建てとの違い

マンションと一戸建ての違いはいろいろとありますが、もっとも異なる点としては、ひとつの建物の中に、さまざまな考えをもっている人たちが住んでいるかどうかが挙げられます。

マンションの特徴

マンションでは多国籍な方々が、同じ建物の中に住んでいることも、めずらしいケースではありません。
どの国籍がよいとかではなく、育ってきた文化が異なるので、価値観やそもそもの考え方が、異なる可能性があるでしょう。

また、マンションでは、同じ建物内であっても、隣接住戸にどのような人が住んでいるのか、顔や名前すら知らない人も多いのではないでしょうか。
さらに、個々人の性格も人それぞれなので、いろいろな考えがひとつに集結している団体が、「マンション」です。
価値観が異なる人たちの団体で、顔も名前も知らない人同士でも、マンションの管理をしていかなくてはなりません。
たとえば修繕実施を決めたり、共用部でのルールを検討したり、団体としての方向性を決めていくことは、決して簡単なことではありません。

一戸建ての特徴

一戸建ての場合でも、家族や友人など、価値観や考えや違う人たちが住んでいることはあるもの。
しかし、考えが真逆な人たちが、ひとつ屋根の下で住むケースは少ないでしょう。

近年では地域コミュニティーが希薄になってきているため、近隣住民とのコミュニケーションが、円滑に取られていないことも増えていています。

マンションとの最大の違いは、「自分の家のことは自分で決められる」点。
建築基準法など、必要最低限の法律は守っていく必要がありますが、一室の所有者が単独で決められる範囲は、マンションと比べれば大きいです。

また、園芸が好きな人は、自分だけのお庭や花壇で植物を育てることを、理想に掲げていることは多いです。
もちろんマンションでも園芸を楽しむことができますが、植物がすごく好きな人は、一戸建てに住む傾向が高いでしょう。
下記の記事では、「園芸を楽しむために重視するべき住宅の条件」を書いています

管理規約とは!?

管理規約はマンションのルールブック

まったく違うひとたちが住む「マンション」という団体の管理を良好に維持していくためには、建物内における「ルール」を前もって決めておく必要があります。
しっかりと決められている「ルール」を居住者全員が守っていくことで、マンション管理が成り立っているのです。

この、マンションごとに決めているルールブックのことを、「管理規約」と呼んでいます。

管理規約では、さまざまなルールが定められています。
ほんの一部分ですが、具体例は次の通り。

管理規約で定められている事項(一部)
  • マンションの所有者が支払う、「管理費」や「修繕積立金」に関する取り決め
  • 駐車場や自転車置場、集会室の使用料
  • 決算や予算に関する事項

さらにマンションを取りまく「植物や園芸に関する取り決め」も、この管理規約で定められています。
(正確には「使用細則」というものに定められているケースが多いですが、話がややこしくなるので、ここでは「管理規約」に統一します。)

管理規約(ルール)を変えるには!?

マンションを所有したり住んだりする以上、管理規約に定められているルールは、必ず守っていく義務があるもの。
仮に、ルールが実情や時代にあっていない場合には、「ルールを改定する」必要が出てくるでしょう。
しかし、ルールを変えるためには、マンションの最高意思決定機関とされる「総会(そうかい)」に管理規約を改定する議案を諮り、ルールを変更する必要があります。

ルールを変えることは、相当な手間がかかるので、決して低いハードルとはいえません。

「植物」&「園芸」に関連するルール

マンションでは、大きく分けると、「専有部分」と「共用部分」があります。

専有部分と共用部分
  • 専有部分
    • 個人が所有している
    • 一般的に、お部屋内のことを指します
  • 共用部分
    • ほかの所有者と一緒に所有している
    • 廊下や階段、玄関ロビーなど、全員で使用する部分のことを指します

このうち、「専有部分」には、植物に関する取り決めはありません。
室内で植物を育てる場合は、育てている植物が大きく成長し過ぎて、天井をぶち抜いてしまうなどの危険性は低く、近隣住戸に迷惑をかけるリスクは低いです。
「専有部分」は構造躯体に影響を及ぼさず、近隣住戸に迷惑をかけなければ、個々人の自由で使用することができます。

ここでは、おもに、「共用部分」に焦点を当てていきます

植木鉢などの置き場所

まずは、植木鉢などの置き場所に関するルールについて、確認していきましょう。

一戸建てであれば、建物が建っている敷地やお庭や駐車場なども個人の所有物なので、どう使用するのかは個人の判断に委ねられます。
たとえば、玄関前や駐車場などにスペースが空いているのであれば、個人の判断で自由に植木鉢などを置くことができるでしょう。
※あくまで、個々人が所有しているものですが、法律や近隣住戸との取り決めには違反しないように、注意が必要です

その一方で、一般的なマンションは玄関扉の内側からは専有部分となりますが、玄関扉の外側からは共用部分となります。
そのため、玄関扉から外側には自転車や傘立てなども置くことはできず、植木鉢も例に漏れず、置くことはできません。

玄関前の一部のスペースに「専用使用権」という権利が設定されているマンションもあり、その場合には所定の場所に傘立てや植木鉢などを置ける場合もありますが、それはめずらしいケースです。

共用部分の置き場所の面では、駐車場や自転車置場にも同様のことがいえます。
駐車場や自転車置場の契約者は、使用料をマンション側に支払っていたとしても、そのスペースを自由に使用できるわけではありません。
駐車場の区画や自転車置場に駐車(駐輪)してよいのは、契約している車両などに限定され、植木鉢などの私物を置くことはできません。
駐車場や自転車置場の契約者全員が、契約しているスペース内に自由に私物を置くことになれば、マンション全体の美観にも影響が出ることになります。
マンション全体に関わるトラブルに発展する可能性があるため、あらかじめルールで活用方法を規制しているのです。

そのため、植木鉢などを置くことのできる屋外のスペースは、一戸建ての方が多い傾向にあるでしょう。

共用部分に植物を置くことについては、下記の記事で詳しく書いています
気になる方は、あわせてお読みください。

育成する植物のサイズ

つづいて「育成する植物のサイズ」についても、触れていきましょう。
植物を育てるスペースによって、規制される植物のサイズは変わってくるので、育成スペースごとに解説していきます。

ベランダ(バルコニー)

マンションの屋外で植物を育てるとしたら、ベランダ(バルコニー)で育てることが、もっとも多いでしょう。

ベランダで育てる植物の高さについて、管理規約で明確に高さ制限がされていることは、極めて稀なケースです。
しかし、ベランダは火災の際に避難経路となるため、私物で通行の妨げをすることはできません。
明確にサイズの規制がなくても、いざというときに通行を妨げてしまうと、責任問題に発展することもあるでしょう。
普段から、通行に支障が出るぐらい大きな植物を置くことは、避けた方が無難です。

専用庭

マンションの多くの居室には、ベランダなどがついているものの、お庭はついていません。
しかし、マンションの中には、下階の一部の居室にお庭が付いていることもあります。
この庭は「専用庭」と呼ばれており、専用使用権が設定されているため、専用庭に面している居室の居住者が、日常的に使用できる権利をもっているものです。

専用庭に高さのある樹木が育っていると、大木をよじ登り、2階に泥棒が侵入する危険性が生じます。
また、専用庭で育つ植物が2階以上まで枝葉を伸ばすと、上階の居室への日照に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

そのため、下記のような制限を設けられることがあります。

専用庭における制限(例)
  • 樹高が1~2mを超える植物を、植えないこと
  • 植えられる品種を限定する(植えてはいけない品種を特定する)
  • 鉢植えでのみ、植物を育てられるようにする

マンションの専用庭は、一戸建てのお庭のように、自由にスペースを使用できないことが一般的です。

貸し農園orシェア畑

敷地内で農作物などを育てることのできる、貸し農園のようなスペースを有しているマンションもあります。
こういったスペースは、月額で数百円から数千円の料金で、居住者に貸し出しています。

貸し農園は、マンションの建物からは少し離れた場所に設けられているケースが多いので、高さ制限が明確に定められているケースは多くありません。
ただし、貸し農園においても、ルールがないわけではありません。
貸し農園では、下記のような内容で、植物のサイズに制限をかけていることが一般的です。

貸し農園においての制限(例)
  • 周囲の住戸への、日照に影響を与える植物を植えないこと
  • 貸し農園を解約した際に、すぐに引き抜ける植物しか植えないこと(原状回復義務)
  • 周囲の貸し農園区画に、越境する植物を植えないこと

テレビなどのメディアでも紹介されていますが、貸し農園は、「アグリメディア」さんのサービスが有名です。
マンションに貸し農園がない場合は、下記からチェックしてみてはいかがでしょうか。
全国展開されているので、もしかしたら、自宅近くにあるかもしれません。
無料見学会も実施中です。

手ぶらで行けるサポート付き貸し農園【シェア畑】

管理規約以外の「植物」などのトラブル

管理規約は、すべてのルールを細かく網羅しているわけではありません。
そのため、管理規約で禁止されていないからといって、なにをしてもよいわけではないことを、理解する必要があります。

日ごろから近隣住民への配慮を心がけ、トラブルを未然に防ぐように、努めていく必要があるでしょう。
それでも万が一、トラブルが発生した場合には、状況に応じて柔軟に対応することが求められます。

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植物にまつわるトラブル事例

マンションで植物を育てていると、近隣トラブルに発展することがあります。
特にトラブルになりやすい事例は、「水やり」や「害虫」に関する内容ですが、ほかにも、いくつかトラブルに発展しやすい内容は存在します。
ひとつずつ、確認していきましょう。

水やりのトラブル

植物に関係する内容で、もっともトラブルに発展しやすいのは、「水やり」をした際の水が、近隣に飛び散ったり流れていったりする事例です。

水やりトラブルの事例
  • 左右や直下階の住戸の洗濯物などへ、水がかかる
    • ベランダの隅の方や、手すり付近で植物を育てている場合に起こりやすい
  • 排水溝が詰まっている状態で水やりをすることで、左右の住戸へ水が流れていく
    • ベランダで園芸をしていると、落ち葉や園芸用土などで排水溝が詰まりやすい

水栓がベランダに付いているマンションもありますが、ホースなどで勢いよく水やりをしてしまうと、トラブルになりやすいもの。
勢いよく水やりをした「水圧」で、防虫する方法もありますが、近隣に水が飛び散らないように注意しましょう

また、静まり返った環境では、水の音は意外と遠くまで響くことがあります。
夜遅い時間帯や早朝に水やりをすると、騒音のトラブルになりやすいので、水やりを行う際には、近隣の居住者の生活時間を考慮する必要があります。

もし近隣の居住者が、どのような人が住んでいるのか把握している場合には、下記のように配慮しましょう。

水やりをするのに望ましい時間帯
  • 近隣の居住者が、早寝早起きを習慣にしている場合
    • 夜遅くに水やりを与えないようにする
  • 夜型の居住者が住んでいる場合
    • 早朝の時間帯に水やりを与えないようにする

植物にとっても水やりをするのに望ましい時間帯はあるので、植木鉢を簡単に持ち上げられる植物であれば、底面給水という水やり方法もあります。

水やりの時間帯を気をつけることも対策になりますが、そもそも水の音が発生しなければ、騒音トラブルに発展しません。
植物を高い壁に掛けている場合には、設置している位置をすこし低めに変更することでも、水やりの際の音を軽減させることができるでしょう。

害虫のトラブル

植木鉢で育てている植物から害虫が大量発生し、近隣の住戸に、害虫が飛んでいくケースもあります。

厳密にいうと、害虫は植物から発生するケースよりも、植物が植わっている園芸用土から発生するケースの方が多いです。
特に、「観葉植物の土」や「花と野菜の土」などは、害虫が好む有機物が多く含まれている園芸用土です。
風に乗って飛んできた害虫が、園芸用土の中にたまごを産みつけ、害虫が発生してしまうこともあるでしょう。

日ごろからベランダで植物を育てているひとは、植物のお世話をするためにベランダに行く回数も多く、害虫が発生した場合には、初期段階で気づける傾向にあります。
このトラブルの原因となるケースの多くは、すでに枯れてしまった植物をそのままの状態で、ベランダに放置している場合が多いです。
園芸用土の入った植木鉢が、雨水が直接降りかかる場所に置かれている場合には、特に害虫が発生しやすい環境に…。

植物が枯れてしまったあとに、害虫発生源である園芸用土を、植木鉢ごとベランダに放置することは極力避けるべきです。

基本的に、ほかのひとが立ち入らないベランダの日常的な管理は、ベランダに面した居室の住民が行う必要があります。
窓をずっと閉め切ったままにしていると、害虫の発生を含めてベランダでトラブルがあったときに、迅速に気づけない可能性が高まります。
定期的に風を室内に取り入れることや、日光浴の意味もかねて、日ごろからベランダの様子を確認しに、窓の外に踏み出してみましょう!

植物育成用LEDの光が屋外に漏れる

ここからは、発生件数は多くないものの、実際に起こるトラブルについて確認していきます。
まずは、「植物育成用LEDの光が屋外に漏れる」ことです。

植物育成用のLEDライトは、植物に向けて当てられているので、窓から屋外に漏れだす光の量は限られてきます。
しかし、赤と青の光を組み合わせた紫色の光を発するLEDライトを使用すると、窓から光が漏れだす可能性が高まります。
あまり一般家庭で目にしない色であることからも、周囲の居住者から違和感を覚えられるかもしれません。

植物育成用LEDライトを使用して植物育成を楽しみたい場合には、下記の事項に注意することで、トラブルを回避できるでしょう

植物育成用LEDライトを使用するときの注意点
  • 紫色のタイプは使用せず、白やオレンジ色の光を発する、違和感のない製品を使用する
  • 屋外が暗い時間帯はカーテンを閉めて、屋外に光が漏れださないようにする
  • 時間になると自動的に電源が切れるように、タイマーをセットをする

自宅で実際に使用しているタイマーは、リーベックス(Revex)のものです。
いちどを時間を設定してしまえば、あとは機械にお任せできるので、オススメできます。

【リーベックスのタイマー】

わたしは使用したことがありませんが、スイッチボットという製品はスマートフォンと連携し、遠隔操作もできるようです。
ただし、別売のハブやリモートボタンを準備しないと、使用できる機能が制限されるようです。
植物育成用LEDライトは毎日同じ時間に使用するので、スマートフォンと連携するメリットは小さく、比較すると金額も安いので、リーベックスのもので十分だと考えています。

植木鉢などの落下

マンションのように、上下に複数の居室が重なる建物では、ものの落下事故が起きることがあります。

洗濯物が落下するのは「マンションあるある」ともいえますが、万が一植木鉢などのガーデニング用品が落下し、下の通行人に当たった場合、重大な事故に発展するでしょう。

落下事故は以下の対策を行うことで、発生リスクを減少させることができます。

落下事故防止対策
  • 日ごろから、ベランダで植物を育てている場合でも、台風などの際には事前に室内に取り込む
    • ガーデニンググッズの置きっぱなしも、注意が必要
  • 台風などの直前に、水やりをして鉢を重くしたり、あらかじめ植物を鉢ごと横に倒しておく
    • 横に倒した場合、ある程度、園芸用土がこぼれることになる
  • 周囲のものや、植木鉢同士をひもで縛り、固定しておく

小さなものでも、上階から落下すると、想像以上に威力は増すもの。
「これまで大丈夫だったから」と、油断せずに、取り組むべき内容です。

枯れ葉&日照&騒音のトラブル

ベランダなどで育てている植物が大きく成長し、枯れ葉が隣接住戸に侵入することで、近隣トラブルに発展するケースもあります。
一年中緑色の葉をつけている「常緑樹」ならまだしも、冬の季節に一斉に葉を落とす「落葉樹」を育てている場合には、特に注意が必要です。

これは居住者同士でトラブルになる可能性がありますが、マンション側と個人のあいだでトラブルに発展する可能性もあるでしょう。
マンション側が外構部分に植えている大きな植物から、枯れ葉が舞い込み、トラブルへと発展してしまうことがあります。
同様に、外構部分に植えていた植物が大きく成長し過ぎて、日照に影響を与えてしまうことも…。

また、葉が生い茂る植物を育てている場合に、強風が吹く際に葉っぱ同士がこすれる音が周囲に響くことで、トラブルとして発展してしまうこともあります。

個人で取り組める対策は、以下の通りです。

枯れ葉などの対策
  • 落ち葉の回収
    • 落ち葉が広範囲に飛散しないよう、特に落葉樹が葉を落とすタイミングは、こまめに落ち葉を回収する
  • 剪定の実施
    • 植物が大きく成長し過ぎないように樹高を調整したり、枝葉をあらかじめ切り落としておく

下記の記事では、植物が落葉する理由を解説しています
実は、常緑樹もずっと同じ葉を展開させているわけではなく、定期的に葉を入れ替えています。
ご興味があれば、あわせてお読みください。

「植物」&「園芸」のトラブルへの対応方法

コミュニケーソンを積極的に行い、真摯に向き合う

日ごろから近隣の居住者と、コミュニケーションを積極的に行うことで、トラブルを減少させることができるでしょう。

たとえば、下記のように自分から声をかけておけば、いきなり大きなトラブルに発展する可能性は低くなります。

なにかご迷惑をおかけしていることがあれば、遠慮なく言ってください!

基本的には、近隣の居住者も、トラブルを大きくしたいわけではありません。
不満を抱かれてしまったとしても、初期段階で直接指摘してもらえるようになり、その結果、早期に解決につながるケースが多いです。

なにか指摘された場合には、しっかりと指摘された内容を受け止め、トラブルに対して真摯に向き合って対応していく必要があります。

管理会社や管理組合に相談する

管理会社がついているのであれば、管理会社に相談してみることも、ひとつの対応方法になるでしょう。
ただし、正直なところ、管理会社は担当者によりきりです。
管理会社の担当者に要望を伝えても、よい方向に進まない場合は、違う手段を選択した方がよいです。

マンションを管理するための団体「管理組合」に、直接相談をすることも、対応方法のひとつ。
マンションによっては、階段の下などに設置されている掲示板や、管理室に要望書などを設置していることがあります。
管理組合に対して、居住者が直接お困りごとなどを、要望書で提出できる仕組みです。

特に、管理組合に相談することは、決して低いハードルではありません。
しかし、困っていることを放置することはよくないので、勇気を出して相談してみましょう。

第三者機関を利用する

上記の対策を講じても改善しない場合には、第三者機関に相談をすることもできます。
しかし、相談をすること自体が有償だったり、相談内容によっては話をろくに聞いてくれなかったりと、必ずしもよい方向に進まないことがあります。

個人的に、この手の話を第三者機関に相談をしても、あまりよい結果につながるイメージは持っていません…。
最終手段として、捉えておきましょう。

無理な要求への対応

最終的には、個々人の問題は個々人で解決する必要がありますが、無理難題をいわれているのであれば、無理に応じる必要はありません。
毅然とした態度で、問題解決に取り組んでいくことが重要です。

あまりにも状況が改善しないままの場合は、転居することを検討してもよいかもしれません。

客観的な視点を持つ

どうしても自分自身を取りまく内容だと、主観的になり、客観的にものごとを判断できなくなっていることもあります。
ご友人や家族などに、状況を説明して、相談することも必要でしょう。

第三者の立場からであれば、冷静にものごとを考えることができるので、自分が想定していなかった方向に進み、問題解決ができるかもしれません。

まとめ

マンションは一戸建てと異なり、多様な価値観をもつ人びとが集まる、共同生活の場です。
そのため、所有者、居住者同士のルールを守ることが大切です。
特に園芸や植物に関するトラブルは、「水やり」や「害虫」、「植木鉢の置き場」など、思わぬところから生じることがあります。
マンションの共用部分には使用制限があるため、植木鉢を置く場合や屋外で植物を育てる際は、管理規約をよく確認し、ほかの居住者への配慮を欠かさないことが重要です。

たとえば、ベランダで育てる植物が避難経路を塞がないようにしたり、水やりの時間帯に注意したりすることで、トラブルを回避できるでしょう。
また、枯れた植物や園芸用土は放置せず、適切に処理することで害虫の発生を防げます。
さらに、共用部分の使用ルールや、近隣住戸への影響を考慮した行動を心がけることが、平和なマンション生活の鍵となるでしょう。

下記の記事は、おもに管理組合向けの記事ですが、マンションと商業施設の植栽維持管理について、書いています

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