多肉植物をたねから育てた実生記録8選のまとめ:ユーフォルビア&塊根植物など

生命の芽出しを楽しむ

多肉植物の多くは成長が遅く、たねから育てるには、相当な根気が必要です。
もしお気に入りの品種がすでに決まっているなら、すでに完成された株をガーデニングショップで購入する方が、手っ取り早く手に入れられるでしょう。

しかし、たねから育てた多肉植物は、自分だけの愛情を注ぎ込んだ分だけ特別な存在になります!
ガーデニングの世界では、たねから植物を育てることを「実生(みしょう)」と呼びます。

人間や動物の赤ちゃんも、小さなうちは頻繁にお世話する必要がありますが、それは植物にとっても同じことが当てはまります!
特に幼い株は、適切なお世話をしないと致命的なダメージを受けやすく、場合によっては急速に枯れてしまうこともあるでしょう。

この記事では、自宅で育てている多肉植物の実生の成長記録や育成環境を、まとめました!
悪戦苦闘しながらもある程度の大きさまで育てられている品種や、残念ながら枯れてしまった品種も紹介していますが、失敗した記録も含めて参考になると思います。

これから多肉植物をたねから育てようと思っている方、または少しでも興味がある方にとって、参考になれば幸いです!

目次

多肉植物の実生記録

オトンナ・クラビフォリア

オトンナ属で人気の高い「クラビフォリア」は、プックリと多肉質な葉を展開し、発芽してから数か月で開花するまで育ちました!

「クラビフォリア」は、秋から春までのあいだに成長を見せる、「冬型」の塊根植物です!
塊根植物とは、おもに根の部分を肥大させる植物のことを意味します。

原産地南アフリカ・ナミビア
科・属キク科 オトンナ属
学 名Othonna clavifolia(オトンナ クラビフォリア)
記録開始日2023年11月5日から(継続中)
オトンナ・クラビフォリアの基本データ

たねの発芽率はよかったものの、暑い季節は苦手としているようで、暖かくなってから育成難易度が上がる植物です。

10粒ほど発芽して、すでに何株か枯れてしまいましたが、まだ生き残っている株もあるので、引きつづき成長記録をつけていきます

ケラリア・ピグマエア

「ケラリア・ピグマエア」は、大きな樹木をミニチュアサイズにしたような幹質から、小さな多肉質な葉をいくつも展開し、塊根植物の中でも注目度の高い植物です!

原産地南アフリカ・ナミビア
科・属スベリヒユ科 ケラリア属
学 名Ceraria pygmaea(ケラリア ピグマエア)
記録開始日2023年11月4日から(継続中)
ケラリア・ピグマエアの基本データ

日本国内では、「ピグマエア」のたねを入手することは容易ではありませんが、幸運にもたねを入手することができました!

今のところ、ゆっくり成長していますが、気長に見守っています。

一年中、植物育成用LEDライトで育てたら、もっと旺盛に成長してくれるのかもしれません。
植物の室内育成は、下記の記事で詳しくご紹介しています
必要なガーデニンググッズなどもご紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください。

ゲラルダンサス・マクロリザス

“デップリ”といった形容詞がピッタリな塊根部分に成長する、「ゲラルダンサス・マクロリザス」も育てています!

「ゲラルダンサス・マクロリザス」は塊根植物の仲間では、まだ人気に火がついていないですが、人気にならないのが不思議なぐらい魅力的なすがたをしています!

原産地南アフリカ 東ケープ州
科・属ウリ科 ゲラルダンサス属
学 名Gerrardanthus Macrorhizus(ゲラルダンサス・マクロリザス)
別 名眠り布袋(ねむりほてい)
記録開始日2023年10月1日から(継続中)
ゲラルダンサス・マクロリザスの基本データ

ほかの多肉植物よりも成長が早く、あっという間に大人の風貌になってきました!
植物の“成長力”感じたいときには、「ゲラルダンサス・マクロリザス」をはじめとしたウリ科の植物には、力強さがあるのでオススメです!

コノフィツム

超小型種ともいえる小さなサイズ感の多肉植物に、「コノフィツム」がいます!

「コノフィツム」は、大人になっても手のひらに乗るぐらいのサイズ感ですが、たねのサイズも小さいのが特徴の一つです。
誤ってたねを床にばらまくなど、いちど見失ってしまうと、すべてのたねを見つけ出すのはむずかしいでしょう。

原産地南アフリカ・ナミビア
花言葉似たもの同士
科・属ハマミズナ科 コノフィツム属
学 名Conophytum(コノフィツム)
記録開始日2023年11月4日から(継続中)
コノフィツムの基本データ

自宅では、夏の季節に多くの株がやられてしまいましたが、屋外の日陰で生き延びた個体もいるので、引きつづき成長を楽しみにしています!

プセウドボンバックス・エリプティクム

「プセウドボンバックス・エリプティクム」、通称「ボンバックス」は、街なかのお花屋さんで取り扱っていることもあり、メジャーな品種になりつつあります!

原産地グアテマラ、インド
科・属キワタ(パンヤ)科 プセウドボンバックス属
学 名pseudobombax ellipticum(プセウドボンバックス・エリプティクム)
記録開始日2023年8月中旬から(継続中)
プセウドボンバックス・エリプティクムの基本データ

自生地では大きな樹木として育つ植物ですが、日本では、塊根植物の仲間として親しまれている植物です!

「ボンバックス」も、一年中たねの販売がされているわけではないので、たねを入手することは容易ではありません。

「ボンバックス」は、毎年のように剪定を繰り返していくことで、塊根部分が肥大していきやすくなります。
剪定をしたときの様子は、下記の記事でご紹介しています

ある程度大きな株を入手して育てている様子は、下記の記事で書いています

ボスウェリア・ネグレクタ

灌木系の塊根植物として、「ボスウェリア・ネグレクタ」もたねから育てています!

ガーデニングショップで本種を見かけてからというものの、ひと株は育ててみたいと思っていた品種です!

原産地ケニア、エチオピア、ソマリア
科・属カンラン科 ボスウェリア属
学 名Boswellia neglecta(ボスウェリア・ネグレクタ)
別 名乳香の木(にゅうこうのき)
記録開始日2023年5月3日から(継続中)
ボスウェリア・ネグレクタの基本データ

暑さには強いようですが、自宅では夏の季節にも落葉することがあります。
小さい株は暑さには強くても水切れに弱いので、水やりが足りないことが原因だと思います。
育成環境を調整しながら、うまく育てていきたいところ!

気むずかしい性質をもっていると感じているので、植え替えもできずにいますが、まずは枯らさずに育てていきたいと思っています!

ユーフォルビア・ステラータ(飛竜)

ユーフォルビア属の「ステラータ」は、「飛竜」といった和名をもった塊根植物です。

和名の由来は、白っぽい塊根部分から、空を“飛”ぶ“竜”のような葉を展開することから来ているのだと思われます。

原産地南アフリカ(東ケープ州)
科・属トウダイグサ科 ユーフォルビア属
学 名Euphorbia stellata(ユーフォルビア ステラータ)
記録開始日2023年3月18日から同年夏ごろ(完)
ユーフォルビア・ステラータ(飛竜)の基本データ

残念ながら、自宅の環境ではすでに枯らしてしまいましたが、いつの日かあらためて「ステラータ」の実生にチャレンジしたいところです!

塊根植物の中でも、人気がある品種といえるでしょう。

リトープス

「リトープス」は、「コノフィツム」とも比較されることの多い、超小型の多肉植物です。

2つの品種は自生地や成長期、サイズ感も似ているので、「リトープス」が好きな人は「コノフィツム」も好きで、その逆もしかりといったところです!

原産地南アフリカ・ナミビア
花言葉こよなき魅力、用心深い
科・属ハマミズナ科 リトープス属
学 名Lithops(リトープス)
別 名砂漠の宝石、イシコログサ(石塊草)、イシコロギク(石塊菊)
記録開始日2024年1月13日から(継続中)
リトープスの基本データ

自宅では、「コノフィツム」よりも「リトープス」の方がよく育っているように思います!

たねから育てる前は、すごく成長が遅い品種だと思っていましたが、小さなうちから株ごとに特徴も出てきたので、そこまで成長が遅い品種ではないのかもしれません!

多肉植物のたねの入手先&たねの蒔き方

多肉植物のたねの入手先や、たねの蒔き方についても、ご紹介しておきます!

たねの入手先

家庭菜園でも活躍する野菜やくだもの、季節のお花などのたねは100円ショップでも売られていることがあります。
ただし、多肉植物のたねは100円ショップの売り場に並ぶことはなく、大きなガーデニングショップでも入手することはむずかしいでしょう。

多肉植物のたねの入手先は、基本的にネットショップになります。
フリマアプリや、ネットオークションでも入手可能ですが、詳しくは下記の記事でレビュー記事を書いているので、ご興味があればお読みください。

たねの蒔き方

多肉植物は乾燥を好む性質をもっていますが、たねや株が小さなうちに乾燥させてしまうと、発芽しなかったり枯れてしまったりとトラブルが起こる原因となってしまいます。
たねを蒔いて発芽させるタイミングでは、まったく別の生きものとして育てた方がよいでしょう。

また、直射日光などを好む品種の場合でも、強い光を当てる必要はありません。
むしろ、小さな株に強い光を当ててしまうと、葉焼けなどの不調につながってしまうリスクもあります。

こちらも詳しくは下記の記事で書いているので、よろしければお読みください。

まとめ

たねから多肉植物を育てることは、根気と愛情が必要不可欠です。
しかし、その過程や大きく成長した株を見ていると、育ててきた甲斐があったと大きな喜びを感じるでしょう!

ガーデニングショップで完成された株を購入するのも一つの手ですが、たねから育てた植物は特別な存在となります!

この記事を通して、わたしが経験した多肉植物の実生の記録が、皆さんのガーデニングライフに少しでも役立てばいいと思います!

それでは、皆さんもぜひ「生命の芽出し」を楽しんでください!
以上です!

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