キレイな“窓”を持つ植物
ハオルチア:オブツーサの基本データ
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★★★☆
入手し易さ:★★★★★
耐 寒 性:★★★★★(耐寒温度(目安):0℃)
耐 暑 性:★★☆☆☆
原産地:南アフリカ ケープ地方(岩陰等に自生)
風水・花言葉:『小さな愛』
科・属:ツルボラン科 ハオルチア属
学 名:Haworthia cooperi var. truncata
別 名:「「雫石(しずくいし)」、「砂漠の宝石」、「クリスタルプラント」
ハオルチア:オブツーサの成長記録
デリケートな品種もあるハオルチア属の植物の中では、丈夫で育てやすい品種とされている「オブツーサ(Haworthia cooperi var. truncata)」の成長記録です!
2023年1月2日(January 2, 2023)
神奈川県川崎市にある多肉植物専門店「タナベフラワー」から購入してきて、すでに1~2年ほどが経過しています。
購入したときは、単頭の「オブツーサ」で、まったく子を吹いていませんでしたが、すでにたくさんの子を吹いています。
葉は青々としているので元気は良さそうですが、すこし葉が徒長気味なので、全体的なシルエットとしては、きれいな状態に保てていません。
葉同士も密集し過ぎて、間に挟まれた葉は、ほかの葉につぶされて白い状態になっています・・・。
パッと見では、もはやどれがもともとの親株なのかも分からなくなっていますが、群生している姿にも愛着が湧いてきているのも事実
「オブツーサ」は成長速度も早い上に子も吹きやすく、ハオルチアの弱点である夏の暑ささえ乗り越えられれば、枯れないという印象を受けています。
ほかの植物には見られないような全体的な光沢感、そして葉先の透き通っている“窓”とよばれる部分も、「オブツーサ」の魅力のひとつといえるでしょう!
「オブツーサ」は、冬の間もベランダに置いている簡易ビニールハウスの中で育てていますが、今のところ雨風、そして霜を避けられる環境であれば調子を崩したことはありません。
2023年11月13日(November 13, 2023)
前回から、10か月が経過した「オブツーサ」です。
今植えている鉢では窮屈そうに見えたので、「植え替えをしなくては!」と思いながらも、ずっとサボっていたところ、「オブツーサ」の葉の色が赤くなってしまい、どこか株の調子も悪そうな状態に・・・。
株が赤くなってしまった理由は、根が鉢内で詰まってしまい、水がうまく吸いあげられていないこと、そして日当たりが少し強すぎることだと思います。
ガーデニングショップで、もっと赤く染まった「オブツーサ」を見たことはあるので、この状態でもすぐに枯れてしまうことはないと思いますが、少なからず株にダメージが出ているのは事実。
今後も継続して観察し、株に緑色が戻らなければ、植え替えをしてあげる必要がありそうです。
赤みがかってしまっている状態でも、「オブツーサ」自体はひと回り大きく成長しましたが、これ以上新しく子株を吹くスペースはなさそうです
2024年5月4日(November 13, 2023)
そして、半年が経過しました。
枯れることなく、無事に冬を越した「オブツーサ」が、花芽を上げています!
冬の間は屋外の軒下で雨や霜を避けてもらっていましたが、やはり寒さには強い性質をもっているようです。
「オブツーサ」を育てている神奈川の環境では、寒さによるダメージを負ったことはありません。
ほかにも自宅でいくつか育てているハオルチア属の植物は、花芽を何本も上げていますが、「オブツーサ」は今のところ花芽は1本のみです。
肌の色も、若干まだ赤みがかっているので、やはり体調が完全には戻っていないのかもしれません。
自宅で育てている植物は増え続け、いまや400鉢ほどになりましたが、自宅の育成環境でハオルチア属の植物が花芽を上げるタイミングは、エケベリアやアロエなどの多肉植物に、少し遅れをとったタイミングで花を咲かせています!
春は多肉植物をいくつも育てていると、お花を楽しめる期間が長いところがイイです
2024年9月23日(September 23, 2024)
さらに、4か月半が経過し「オブツーサ」の苦手な夏の季節を乗り越えました。
9月の中旬すぎに突入し、最高気温が35℃になる猛暑日が到来しなくなったので、このタイミングで植え替えと株分けをしてスッキリした見た目に生まれ変わりました!
「オブツーサ」の植え替えと株分けについては、別の記事でご紹介しています。
すでに最初の記録から1年半が経過し、ずっと窮屈な鉢の中で生活を過ごしていたので、株全体の色や下葉の紫色など全体的に調子は良くなさそうですが、これから復活を遂げてくれると思います!
植わっていた土はそこまで劣化していなかったので、リサイクルできるモノを選別して、あらためて利用しました。
ビニールポットはとても安価ですが、鉢内が蒸れる可能性が高いので、鉢を変えることができたことも「オブツーサ」の今後の健康的な成長につながってくれると考えています!
植え替えをして、「オブツーサ」の鉢は8つになりましたが、すこし小さすぎる株もあるので、何株かロスしてしまうかもしれませんが、今後も、「オブツーサ」の成長記録を付けていきます
(更新中)
自宅では、ほかにもオブツーサ系の多肉植物を育てています。
エケベリアやユーフォルビアと一緒に、ひとつの記事にまとめているので、よろしければお読みください。
ハオルチア:オブツーサの育成環境
日当たり
ハオルチア「オブツーサ」は、直射日光などの強い光に弱いため、一日中日陰になる屋外がよいと思います。
あわせて、風通しの良い環境を確保したいところです。
「オブツーサ」が強い光に弱いからといって、室内のレースのカーテン越しの光では、光量が足りずに徒長してしまうこともあるでしょう。
自宅では春や秋の暖かい季節は、午前中だけ直射日光が当たる程度であれば成長していますが、株の調子が悪いと強い光に耐えられず、株がダメージを負うこともあります。
株の成長を優先して、ある程度の直射日光を当てる場合には、株の調子をよく観察しながら当てることで、失敗するリスクを軽減させることができます。
光が強すぎるときには、株に赤みが出てくることがあるので、光量調整の目安にしましょう。
「オブツーサ」を室内で育てる場合でも、植物育成用のLEDライトをガンガン当てる必要はなく、少し弱めに調整し当てていく方が株の健康的な成長につながると思います。
水やり
ハオルチア「オブツーサ」は、体内に多くの水分を溜めておくことのできる多肉植物なので、多くの水やりを必要としません。
自宅では、夏と冬の季節は2週間~1か月に1度程度の頻度で水やりをし、春と秋の季節は用土がしっかりと乾いたタイミングから2~3日後に、水やりをしています。
水やりをするときは、季節を問わず、鉢の底から水が出てくるまで与えることで鉢内に新鮮な空気を送り込むことを意識しています。
自宅の環境では冬の間も断水していれば、0℃程度までは耐えていて、特段寒さによる傷みも出ていません。
水やりの際に、株の上から水をかけてしまうと調子を崩すことがあると言われますが、野生で育つ植物は上から降ってきた雨の水を吸い上げて育っています。
そのため、上から水がかかるのは当たり前なことだと考えているので、うちでは「オブツーサ」に限らず、育てている植物には基本的に上から水やりをすることが多いです。
今のところ、上から水やりをすることによって植物が調子を崩したことはありませんが、鉢底から水を吸わせる“底面給水”についても別記事でご紹介しているので、よろしければ参考にしてください。
肥料
自宅では、1か月に1度程度、液体肥料をサボテン類と同じ希釈率に薄めて与えています。
購入時の用土に、肥料が配合されているかは分かりませんが、植え替え後は緩効性肥料を用土に配合しているので、ゆっくりと効果を発揮してくれると思います。
ハオルチア「オブツーサ」は、肥料分の少ない土壌で暮らしている植物なので、成育にあたり多くの肥料を必要としません。
自宅では、多肉植物の植え替え時に使用するタイプは、下記のようなアミ付きのものを使用しています。
土を入れる際に、同時にふるいにかけられるモノなので、微塵抜きをしなくてもある程度の微塵を抜くことができ、水はけの良さや通気性の向上につなげることができる土入れだと感じています。
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